ウォルト・フレイジャー

ウォルト・フレイジャー
Walt Frazier
2020年のフレイジャー
基本情報
愛称 Clyde
国籍 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
生年月日 (1945-03-29) 1945年3月29日(79歳)
出身地 ジョージア州アトランタ
身長 193cm (6 ft 4 in)
体重 91kg (201 lb)
キャリア情報
高校 デイビット・T・ハワード高等学校(英語版)
大学 南イリノイ大学
NBAドラフト 1967年 / 1巡目 / 全体5位[1]
プロ選手期間 1967年–1979年
ポジション PG
背番号歴 10, 11
永久欠番 ニックス  10 
受賞歴
通算成績
得点数 15,581 (18.9 ppg)
リバウンド数 4,830 (5.9 rpg)
アシスト数 5,040 (6.1 apg)
Stats ウィキデータを編集 Basketball-Reference.com
Stats ウィキデータを編集 NBA.com 選手情報 NBA.Rakuten
バスケットボール殿堂入り選手 (詳細)
カレッジバスケットボール殿堂入り (2006年)

ウォルター・フレイジャー・ジュニア (Walter Frazier Jr. , 1945年3月29日 - ) は、アメリカ合衆国ジョージア州アトランタ出身の元プロバスケットボール選手。NBAニューヨーク・ニックスクリーブランド・キャバリアーズに在籍し、リーグを代表するポイントガードの一人として現役時代を過ごした。1996年にはNBA50周年を記念した「50人の偉大な選手」に選ばれた。更に2021年にも「75人の偉大な選手」に選出されている。愛称は「Clyde (クライド) 」。

経歴

地元のデビッドハワード高校では、バスケットボール以外に野球アメリカンフットボールをプレイしていたが、大学ではバスケットボール一本に絞り、1966年南イリノイ大学カーボンデール校をNITトーナメントチャンピオンに導く。その活躍が認められ、1967年のNBAドラフト1巡目全体5位でニューヨーク・ニックスに指名されNBA入りした。 1年目は平凡な成績だったが、2年目になると頭角を現しウィリス・リードらと共にチームの中心として活躍した。ディフェンスに加え、得点力も年々向上し4年目にはチーム一の平均得点を残すまでに成長した。1970年1972年1973年にはNBAファイナルに進出し、2度の優勝を果たした。

リードの衰えなどでその後は優勝から遠ざかり、1977年クリーブランド・キャバリアーズに移籍して3シーズンプレイした後、引退した。

引退後は解説者となり、独特の語り口は「Clyde-isms」(クライドイズム)と呼ばれファンを楽しませている。1987年にバスケットボール殿堂入りを果たした。

業績

オールディフェンシブチームには全て1stチームで1969年から7年連続で選出され、オールNBAには1970年から6年連続で選出された。また、オールスターにも1970年から7年連続で選出され、1975年のオールスターではMVPを受賞している。生涯通算得点は15,581点、アシスト数は5,040本だった。アシストはニックス歴代1位。

ニックス時代の背番号10は、1979年12月15日にニックスの永久欠番になった。

NBA個人成績

略称説明
  GP 出場試合数   GS  先発出場試合数  MPG  平均出場時間
 FG%  フィールドゴール成功率  3P%  スリーポイント成功率  FT%  フリースロー成功率
 RPG  平均リバウンド  APG  平均アシスト数  SPG  平均スティール数
 BPG  平均ブロック  PPG  平均得点  太字  キャリアハイ
  優勝シーズン  

レギュラーシーズン

シーズン チーム GP GS MPG FG% 3P% FT% RPG APG SPG BPG PPG
1967–68 NYK 74 - 21.5 .451 - .655 4.2 4.1 - - 9.0
1968–69 NYK 80 - 36.9 .505 - .746 6.2 7.9 - - 17.5
1969–70 NYK 77 - 39.5 .518 - .748 6.0 8.2 - - 20.9
1970–71 NYK 80 - 43.2 .494 - .779 6.8 6.7 - - 21.7
1971–72 NYK 77 - 40.6 .512 - .808 6.7 5.8 - - 23.2
1972–73 NYK 78 - 40.8 .490 - .817 7.3 5.9 - - 21.1
1973–74 NYK 80 - 41.7 .472 - .838 6.7 6.9 2.0 .2 20.5
1974–75 NYK 78 - 41.1 .483 - .828 6.0 6.1 2.4 .2 21.5
1975–76 NYK 59 - 41.1 .485 - .823 6.8 5.9 1.8 .2 19.1
1976–77 NYK 76 - 35.4 .489 - .771 3.9 5.3 1.7 .1 17.4
1977–78 CLE 51 - 32.6 .471 - .850 4.1 4.1 1.5 .3 16.2
1978–79 CLE 12 - 23.3 .443 - .778 1.7 2.7 1.1 .2 10.8
1979–80 CLE 3 - 9.0 .364 .000 1.000 1.0 2.7 .7 .3 3.3
通算 825 - 37.5 .490 .000 .786 5.9 6.1 1.9 .2 18.9
オールスター 7 7 26.1 .449 - .857 3.9 3.7 1.3 .0 12.6

プレーオフ

シーズン チーム GP GS MPG FG% 3P% FT% RPG APG SPG BPG PPG
1968 NYK 4 - 29.8 .364 - .778 5.5 6.3 - - 9.5
1969 NYK 10 - 41.5 .503 - .596 7.4 9.1 - - 21.2
1970 NYK 19 - 43.9 .478 - .764 7.8 8.2 - - 16.0
1971 NYK 12 - 41.8 .529 - .733 5.8 4.5 - - 22.6
1972 NYK 16 - 44.0 .536 - .736 7.0 6.1 - - 24.3
1973 NYK 17 - 45.0 .514 - .777 7.3 6.2 - - 21.9
1974 NYK 12 - 40.9 .502 - .898 7.9 4.0 1.8 .3 22.5
1975 NYK 3 - 41.3 .630 - .813 6.7 7.0 3.7 .0 23.7
通算 93 - 42.5 .511 - .751 7.2 6.4 2.1 .3 20.7

その他

  • ファッションセンスにも優れ、「スポーツ・イラストレイテッド」や「GQ」などの表紙を飾り人気を集めた。
  • 1970年からプーマの靴を愛用するようになり、1973年には「プーマ・バスケット」を原型にしたシグネチャーモデル「クライド」が作られた。

関連項目

外部リンク

ウィキメディア・コモンズには、ウォルト・フレイジャーに関連するカテゴリがあります。
  • NBA.com ウォルト・フレイジャー(英語) (英語)
  • 選手の通算成績と情報 NBA、Basketball-Reference、RealGM
  • NBA Encyclopedia
  • Basketball Hall of Fame profile
  • Georgia Sports Hall of Fame
 
関連項目
1950年代
1960年代
1970年代
1980年代
1990年代
2000年代
2010年代
2020年代
ニューヨーク・ニックス 1969-70NBA優勝

5 ドン・メイ | 6 マイク・リオーダン | 9 デイブ・ストールワース | 10 ウォルト・フレイジャー | 12 ディック・バーネット | 16 ジョン・ウォーレン | 17 ネイト・ボウマン | 19 ウィリス・リード (ファイナルMVP) | 20 ビル・ホスケット・ジュニア | 22 デイブ・ディバッシャー | 24 ビル・ブラッドリー | 33 カジー・ラッセル | コーチ:レッド・ホルツマン

ニューヨーク・ニックス 1972-73NBA優勝

7 ディーン・メミンガー | 10 ウォルト・フレイジャー | 12 ディック・バーネット | 15 アール・モンロー | 17 ヘンリー・ビビー | 18 フィル・ジャクソン | 19 ウィリス・リード (ファイナルMVP) | 22 デイブ・ディバッシャー | 24 ビル・ブラッドリー | 32 ジェリー・ルーカス | 40 ジョン・ジアネッリ | 43 ハーソーン・ウィンゴ | コーチ: レッド・ホルツマン

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