エクセロ・レコード

エクセロ・レコード
Excello Records
親会社ユニバーサル ミュージック グループ
設立1952年 (1952)
設立者アーニー・ヤング
解散1977年
現況清算
ジャンルブルースR&B、ゴスペル
アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
本社所在地テネシー州ナッシュビル

エクセロ・レコード (Excello Records) は、米国にかつて存在した独立系レコードレーベルである。スワンプ・サウンドなどと呼ばれる南部のブルースを世に多く送り出した。代表的なアーティストは、スリム・ハーポライトニン・スリムなど。同系列のレーベルとしてはナッシュボロ(Nashboro)、ナスコ(Nasco)、クレッセント(Crescent)、クリード(Creed)、アーニーズ・レコード・パレード(Ernie's Record Parade)がある[1]

歴史

テネシー州ナッシュビルでレコード店を経営し、ラジオDJをしていたアーニー・ヤング[1]1951年、ゴスペル専門レーベル、ナッシュボロをナッシュビルに設立した。翌1952年、その別レーベルとして設立されたのがエクセロであった[2]。同年、ボイヤー・ブラザーズのシングル"Step By Step / Oh Lord Stand By Me"をリリース。以後、1970年代まで、リリースを続けた[3]

1954年リリースのアーサー・ガンターによる「Baby, Let's Play House」はエルヴィス・プレスリーがカバーし、広く知られるようになった。スリム・ハーポは1957年から1970年までレーベルに在籍し、1966年には「Baby Scratch My Back」がR&Bチャートのトップを記録するヒットとなった。レイジー・レスター1956年のシングル盤デビューより、引退する前の1967年まで在籍。「I'm A Lover Not A Fighter」など数多くの楽曲を残している[4]

その他、ロスコー・シェルトン、サイラス・ホーガン、リード・シンガーのモーリス・ウィリアムズをフィーチャーしたグラディオラス(後にモーリス・ウィリアムズ・アンド・ザ・ゾディアックスに改名、"Stay"でヒットを飛ばした)などもエクセロに録音を残している[2]

レーベル独特のサウンドには、レーベルのプロデューサーとして活躍したジェイ・ミラーの役割が大きかったと言われている。彼はプロデューサーとしてのみならず、多くの楽曲の作曲も手がけた。

1977年、アーニー・ヤングが死去。レーベルは閉鎖となり、エクセロとナッシュボロ音源の権利はAVIエンターテインメント・グループが買収した[1]1997年、AVIはユニバーサル ミュージック グループによって買収され、以後音源の権利は同社下にある[5]

脚注

[脚注の使い方]
  1. ^ a b c Label Guide: Nashboro (cvinyl.com) 2023年8月7日閲覧
  2. ^ a b Excello Album Discography by Both Sides Now Publications 2023年8月7日閲覧
  3. ^ EXCELLO RECORDS - DISCOGRAPHY by Wang Dang Dula
  4. ^ Lazy Lester|ディスコグラフィー|Discogs 2023年8月25日閲覧
  5. ^ Notes:The fate of Nashville's Excello R&B label (Nashville Scene)

外部リンク

  • Discography for Excello Records (英語)
  • Excello Records Album Discography (Both Sides Now Publications) (英語)
典拠管理データベース ウィキデータを編集
  • MusicBrainzレーベル
    • 2