クインス

曖昧さ回避 この項目では、ロボットについて説明しています。果物については「マルメロ」をご覧ください。

クインス (Quince) は、2009年に千葉工業大学未来ロボット技術研究センター、国際レスキューシステム研究機構、東北大学未来科学技術共同研究センターを中心とするグループが開発したレスキューロボットである。

開発コンセプト

CBRNE災害(化学・Chemical、生物・Biological、放射性物質・Radiological、核・Nuclear、爆発物・Explosive)の際に、消防等の隊員に代わって現場に進入し、状況調査を行うことを目的に研究開発が進められた。特に閉鎖空間(地下,ビル内)は危険性が高く、隊員の二次災害を防止するためにロボットに対する期待が高く、以下の能力の獲得が求められた。

  • 地震災害におけるLSI工場の汚染状況調査
  • 化学プラントの化学物質漏洩、爆発事故調査
  • 地下鉄サリン事件のようなテロ

特徴

  • 階段や瓦礫などを含む災害空間における高い走行性能
  • 災害空間での活動や汚染物質除去に不可欠な防塵防水
  • 予期せぬ落下時でも機能を持続できる耐久性
  • 物体や空間の3次元形状の計測,映像,音声情報のマッピング
  • 複数台のQuinceからの情報の統合と記録
  • あらゆる災害に必要な基本機能に加え,災害に応じてオプション機能を選択して搭載

福島第一原発事故への投入

当初、原発災害用には作られていなかったが、2011年3月11日の東日本大震災時に起きた福島第一原子力発電所事故後に改良が加えられ、同年6月に投入された。 2011年10月20日、クインス1号は遠隔操作する為のケーブルのトラブルで通信が途絶えた為、翌2012年2月に改良型のクインス2号と3号の2台が追加投入された。2台には通信のバックアップ機能が備わり、線量計や温度計に加えて、空気中のちりを採取する「ダストサンプラー」や3次元スキャナーなども搭載された[1]

脚注

  1. ^ 2011年2月20日産経新聞

関連項目

外部リンク

  • 特定非営利活動法人国際レスキューシステム研究機構
  • 千葉工業大学未来ロボット技術研究センター
  • 東北大学未来科学技術共同研究センター
 
千葉工業大学
設置科

工学部
機械工学科 | 機械電子創成工学科 | 先端材料工学科 | 電気電子工学科 | 情報通信システム工学科 | 応用化学科

先進工学部
未来ロボティクス学科 | 生命科学科 | 知能メディア工学科

情報科学部
情報工学科 | 情報ネットワーク学科

社会システム科学部
経営情報科学科 | プロジェクトマネジメント学科 | 金融・経営リスク科学科

研究科

工学研究科
機械サイエンス専攻 | 電気電子情報工学専攻 | 生命環境科学専攻 | 建築都市環境学専攻 | デザイン科学専攻 | 未来ロボディクス専攻

情報科学研究科
情報科学専攻

社会システム科学研究科
マネジメント工学専攻

付属研究所

千葉工業大学工学研究所(廃止) | 産官学融合センター| 未来ロボット技術研究センター | 惑星探査研究センター | 人工知能・ソフトウェア技術研究センター | 国際金融研究センター | 次世代海洋資源研究センター

スポーツ

千葉工業大学ラグビー部 | 千葉工業大学硬式野球部 | 千葉工業大学体育会應援團

関連項目
設置計画のあった教育機関
  • 表示
  • 編集
スタブアイコン

この項目は、災害防災に関連した書きかけの項目です。この項目を加筆・訂正などしてくださる協力者を求めています(プロジェクト:災害/Portal:災害)。

  • 表示
  • 編集