コンデュイット

コンデュイット
2008年ブリーダーズカップ・ターフ
(2008年10月25日)
欧字表記 Conduit
品種 サラブレッド
性別
毛色 栗毛[1]
生誕 2005年3月23日[1]
死没 2020年6月17日(15歳没)[2]
Dalakhani
Well Head
母の父 Sadler's Wells
生国 アイルランドの旗 アイルランド
生産者 Ballymacoll Stud Farm Ltd.[1]
馬主 Ballymacoll Stud[1]
調教師 Sir Michael R.Stouteイギリス[1]
競走成績
生涯成績 15戦7勝[1]
獲得賞金 3,551,847ポンド(イギリス)
※英ポンド換算[1]
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コンデュイット (Conduit2005年3月23日 - 2020年6月17日) は、イギリス競走馬種牡馬である。2008年セントレジャーステークスブリーダーズカップ・ターフ2009年キングジョージ6世&クイーンエリザベスステークス、ブリーダーズカップ・ターフを制した。

経歴

2007年

2007年8月にデビューし、初勝利に3戦を要しそのまま2歳シーズンを終える。

2008年

2008年は6月に2勝目を挙げると、同月に行われたG2競走キングエドワード7世ステークスで2着と好走し、翌月にはG3競走ゴードンステークスを僅差ながら勝利する。続いて、三冠最終戦セントレジャーステークスに出走し、5番人気ながら早めに抜け出すと、後続を寄せ付けずに3馬身差の快勝。さらにブリーダーズカップ・ターフも快勝し、史上はじめてセントレジャーの勝ち馬がBCターフを制した。同年のエクリプス賞最優秀芝牡馬を受賞した。

2009年

休養を終えて4歳緒戦は5月のブリガディアジェラードステークス (G3)から始動したが、チマデトリオンフのハナ差の2着に敗れた。続く7月4日のエクリプスステークスでは二冠馬シーザスターズの3着だった。そして7月25日のキングジョージ6世&クイーンエリザベスステークスでは1番人気に支持され、レースでは2着のタータンベアラーに1馬身3/4差をつけ優勝、G1・3勝目を挙げた。その後、ぶっつけで凱旋門賞に挑んだがシーザスターズの4着に敗れた。

凱旋門賞後の10月29日、翌2010年から日本のビッグレッドファームで種牡馬となることが発表された。その後、ブリーダーズカップ・ターフでは道中最後方追走から徐々に進出すると、大逃げを打ったプレシャスパッション(英語版)をゴール前で交わして優勝、史上2頭目の連覇を飾った。引退レースとなったジャパンカップでは同年キングジョージ6世&クイーンエリザベスステークス・BCターフの覇者の参戦ということで大いに注目が集まった。人気もウオッカ、オウケンブルースリに次ぐ3番人気となった。道中はやや後方待機で直線で追い上げるも、ウオッカ、オウケンブルースリをとらえられず、レッドディザイアに交わされ4着に敗れた。

競走成績

出走日 競馬場 競走名 距離 着順 騎手 着差 1着(2着)馬
2007年08月10日 ニューマーケット メイドン 芝7f 7着 R.ムーア 2 3/4馬身 Tanweer
2007年08月29日 ケンプトン メイドン AW8f 3着 R.ムーア 2 1/2馬身 City of the Kings
2007年09月22日 ウルヴァーハンプトン メイドン AW8f141y 1着 J.スペンサー 3/4馬身 (Oberlin)
2008年04月25日 サンダウン ハンデキャップ競走 芝10f7y 3着 R.ムーア 2 1/2馬身 Colony
2008年06月07日 エプソム ヘリテージH 芝10f18y 1着 R.ムーア 6馬身 (Ramona Chase)
2008年06月20日 アスコット キングエドワードVIIS G2 芝12f 2着 R.ムーア 3/4馬身 Campanologist
2008年07月29日 グッドウッド ゴードンS G3 芝12f 1着 R.ムーア アタマ (Donegal)
2008年09月13日 ドンカスター セントレジャーS G1 芝14f132y 1着 L.デットーリ 3馬身 (Unsung Heroine)
2008年10月25日 サンタアニタ BCターフ G1 芝12f 1着 R.ムーア 1 1/2馬身 (Eagle Mountain)
2009年05月28日 サンダウン ブリガディアジェラードS G3 芝10f7y 2着 R.ムーア ハナ Cima de Triomphe
2009年07月04日 サンダウン エクリプスS G1 芝10f7y 3着 R.ムーア 5 1/2馬身 Sea the Stars
2009年07月25日 アスコット KGVI&QES G1 芝12f 1着 R.ムーア 1 3/4馬身 (Tartan Bearer)
2009年10月04日 ロンシャン 凱旋門賞 G1 芝2400m 4着 R.ムーア 1 3/4馬身 Sea the Stars
2009年11月07日 サンタアニタパーク BCターフ G1 芝12f 1着 R.ムーア 1/2馬身 (Precious Passion)
2009年11月29日 東京 ジャパンカップ GI 芝2400m 4着 R.ムーア 2 3/4馬身 ウオッカ

種牡馬時代

現役引退後は予定通りビッグレッドファームで種牡馬活動に入ったが、2013年よりデビューした産駒の活躍は思わしくなく、中央競馬では東京ジャンプステークスを制したシンキングダンサー以外は、下級条件馬を数頭出す程度の成績に留まった。6年間の種牡馬生活で送り出した競走馬のうち、137頭が勝ち上がりを決めていた[2]2015年北アイルランドからの譲渡オファーに応じて輸出され、ダウン県のタリーレーンハウススタッドに繋養された[3][4]

2020年6月17日、コンデュイットは急性の脳損傷が原因で死亡、15歳であった[5][6]

おもな産駒

血統表

コンデュイット (Conduit)血統 (血統表の出典)[§ 1]
父系 ミルリーフ系ネヴァーベンド系
[§ 2]

Dalakhani
2000 芦毛 アイルランド
父の父
Darshaan
1981 鹿毛 イギリス
Shirley Heights Mill Reef
Hardiemma
Delsy Abdos
Kelty
父の母
Daltawa
1989 芦毛 アイルランド
Miswaki Mr. Prospector
Hopespringseternal
Damana *クリスタルパレス
Denia

Well Head
1989 鹿毛 アイルランド
Sadler's Wells
1981 鹿毛 アメリカ
Northern Dancer Nearctic
Natalma
Fairy Bridge Bold Reason
Special
母の母
River Dancer
1983 鹿毛 アイルランド
Irish River Riverman
Irish Star
Dancing Shadow *ダンサーズイメージ
Sunny Valley F-No.1-l
母系(F-No.) 1号族(FN:1-l) [§ 3]
5代内の近親交配 Never Bend5×5=6.25%、Native Dancer5×5=6.25%(母内) [§ 4]
出典
  1. ^ JBISサーチ コンデュイット 5代血統表2018年9月25日閲覧。
  2. ^ netkeiba.com コンデュイット 5代血統表2018年9月25日閲覧。
  3. ^ JBISサーチ コンデュイット 5代血統表2018年9月25日閲覧。
  4. ^ JBISサーチ コンデュイット 5代血統表2018年9月25日閲覧。


近親など

脚注

注釈

出典

  1. ^ a b c d e f g “Conduit”. Racing Post. 2020年6月18日閲覧。
  2. ^ a b James Thomas (2020年6月17日). “Breeders' Cup hero and Northern Ireland's only stallion Conduit dies aged 15”. Racing Post. 2020年6月18日閲覧。
  3. ^ “コンデュイット、母国アイルランドの牧場に譲渡 障害用種牡馬に”. スポーツニッポン. (2015年8月14日). https://www.sponichi.co.jp/gamble/news/2015/08/14/kiji/K20150814010932820.html 2020年6月18日閲覧。 
  4. ^ “コンデュイット、障害競走の種牡馬として北アイルランドに移籍(アイルランド)[生産]”. 公益社団法人ジャパン・スタッドブック・インターナショナル. (2015年9月24日). http://www.jairs.jp/contents/newsprot/2015/38/1.html 2020年6月18日閲覧。 
  5. ^ “【海外競馬】英米G1馬コンデュイットが死亡、15歳 日本で種牡馬生活も”. netkeiba.com (2020年6月18日). 2020年6月18日閲覧。
  6. ^ “Breeders' Cup hero and Northern Ireland's only stallion Conduit dies aged 15”. レーシングポスト. (2020年6月17日). https://www.racingpost.com/bloodstock/bloodstock-latest/breeders-cup-hero-and-northern-irelands-only-stallion-conduit-dies-aged-15/438063 2020年6月18日閲覧。 
  7. ^ “シンキングダンサー”. JBISサーチ. 2018年7月28日閲覧。
  8. ^ “メドゥシアナ”. JBISサーチ. 2017年11月25日閲覧。
  9. ^ “ソッサスブレイ”. JBISサーチ. 2017年11月25日閲覧。

外部リンク

  • 競走馬成績と情報 netkeiba、スポーツナビ、JBISサーチ、Racing Post
   

01回(1984年) フランスの旗 ラシュカリ
02回(1985年) イギリスの旗 ペブルス
03回(1986年) アメリカ合衆国の旗 マニラ
04回(1987年) アメリカ合衆国の旗 シアトリカル
05回(1988年) アメリカ合衆国の旗 グレートコミュニケーター
06回(1989年) アメリカ合衆国の旗 プライズド
07回(1990年) フランスの旗 インザウイングス
08回(1991年) フランスの旗 ミスアレッジド
09回(1992年) アメリカ合衆国の旗 フレイズ
第10回(1993年) アメリカ合衆国の旗 コタシャーン
第11回(1994年) フランスの旗 ティッカネン
第12回(1995年) アメリカ合衆国の旗 ノーザンスパー
第13回(1996年) イギリスの旗 ピルサドスキー
第14回(1997年) カナダの旗 チーフベアハート

第15回(1998年) アメリカ合衆国の旗 バックスボーイ
第16回(1999年) アラブ首長国連邦の旗 デイラミ
第17回(2000年) イギリスの旗 カラニシ
第18回(2001年) イギリスの旗 ファンタスティックライト
第19回(2002年) アイルランドの旗 ハイシャパラル
第20回(2003年) アイルランドの旗 ハイシャパラル
第20回(2003年) アメリカ合衆国の旗 ジョハー(同着)
第21回(2004年) アメリカ合衆国の旗 ベタートークナウ
第22回(2005年) フランスの旗 シロッコ
第23回(2006年) イギリスの旗 レッドロックス
第24回(2007年) アメリカ合衆国の旗 イングリッシュチャンネル
第25回(2008年) イギリスの旗 コンデュイット
第26回(2009年) イギリスの旗 コンデュイット
第27回(2010年) イギリスの旗 デンジャラスミッジ

第28回(2011年) アイルランドの旗 セントニコラスアビー
第29回(2012年) アメリカ合衆国の旗 リトルマイク
第30回(2013年) アイルランドの旗 マジシャン
第31回(2014年) アメリカ合衆国の旗 メインシーケンス
第32回(2015年) アイルランドの旗 ファウンド
第33回(2016年) アイルランドの旗 ハイランドリール
第34回(2017年) フランスの旗 タリスマニック
第35回(2018年) イギリスの旗 エネイブル
第36回(2019年) アメリカ合衆国の旗 ブリックスアンドモルタル
第37回(2020年) アイルランドの旗 タルナワ
第38回(2021年) イギリスの旗 ユビアー
第39回(2022年) イギリスの旗 レベルスロマンス
第40回(2023年) アイルランドの旗 オーギュストロダン

   

01回(1951年) イギリスの旗 シュプリームコート
02回(1952年) イギリスの旗 タルヤー
03回(1953年) イギリスの旗 ピンザ
04回(1954年) イギリスの旗 オリオール
05回(1955年) フランスの旗 ヴィミー
06回(1956年) イタリアの旗 リボー
07回(1957年) フランスの旗 モンタヴァル
08回(1958年) アイルランドの旗 バリーモス
09回(1959年) イギリスの旗 アルサイド
第10回(1960年) イギリスの旗 アグレッサー
第11回(1961年) フランスの旗 ライトロイヤル
第12回(1962年) フランスの旗 マッチ
第13回(1963年) アイルランドの旗 ラグーサ
第14回(1964年) フランスの旗 ナスラム
第15回(1965年) アイルランドの旗 メドウコート
第16回(1966年) イギリスの旗 アーントエディス
第17回(1967年) イギリスの旗 バステッド
第18回(1968年) イギリスの旗 ロイヤルパレス
第19回(1969年) イギリスの旗 パークトップ
第20回(1970年) アイルランドの旗 ニジンスキー
第21回(1971年) イギリスの旗 ミルリーフ
第22回(1972年) イギリスの旗 ブリガディアジェラード
第23回(1973年) フランスの旗 ダリア
第24回(1974年) フランスの旗 ダリア
第25回(1975年) イギリスの旗 グランディ

第26回(1976年) イギリスの旗 ポウニーズ
第27回(1977年) アイルランドの旗 ザミンストレル
第28回(1978年) イギリスの旗 イルドブルボン
第29回(1979年) イギリスの旗 トロイ
第30回(1980年) イギリスの旗 エラマナムー
第31回(1981年) イギリスの旗 シャーガー
第32回(1982年) イギリスの旗 カラグロウ
第33回(1983年) アイルランドの旗 タイムチャーター
第34回(1984年) イギリスの旗 ティーノーソ
第35回(1985年) イギリスの旗 ペトスキ
第36回(1986年) イギリスの旗 ダンシングブレーヴ
第37回(1987年) イギリスの旗 リファレンスポイント
第38回(1988年) イギリスの旗 ムトト
第39回(1989年) イギリスの旗 ナシュワン
第40回(1990年) イギリスの旗 ベルメッツ
第41回(1991年) イギリスの旗 ジェネラス
第42回(1992年) フランスの旗 セントジョヴァイト
第43回(1993年) イギリスの旗 オペラハウス
第44回(1994年) イギリスの旗 キングスシアター
第45回(1995年) アラブ首長国連邦の旗 ラムタラ
第46回(1996年) イギリスの旗 ペンタイア
第47回(1997年) アラブ首長国連邦の旗 スウェイン
第48回(1998年) アラブ首長国連邦の旗 スウェイン
第49回(1999年) アラブ首長国連邦の旗 デイラミ
第50回(2000年) フランスの旗 モンジュー

第51回(2001年) アイルランドの旗 ガリレオ
第52回(2002年) イギリスの旗 ゴーラン
第53回(2003年) アイルランドの旗 アラムシャー
第54回(2004年) アラブ首長国連邦の旗 ドワイエン
第55回(2005年) アイルランドの旗 アザムール
第56回(2006年) フランスの旗 ハリケーンラン
第57回(2007年) アイルランドの旗 ディラントーマス
第58回(2008年) アイルランドの旗 デュークオブマーマレード
第59回(2009年) イギリスの旗 コンデュイット
第60回(2010年) イギリスの旗 ハービンジャー
第61回(2011年) イギリスの旗 ナサニエル
第62回(2012年) ドイツの旗 デインドリーム
第63回(2013年) ドイツの旗 ノヴェリスト
第64回(2014年) イギリスの旗 タグルーダ
第65回(2015年) イギリスの旗 ポストポンド
第66回(2016年) アイルランドの旗 ハイランドリール
第67回(2017年) イギリスの旗 エネイブル
第68回(2018年) イギリスの旗 ポエッツワード
第69回(2019年) イギリスの旗 エネイブル
第70回(2020年) イギリスの旗 エネイブル
第71回(2021年) イギリスの旗 アダイヤー
第72回(2022年) イギリスの旗 パイルドライヴァー
第73回(2023年) イギリスの旗 フクム

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