セーフリームニル

セーフリームニル古ノルド語Sæhrímnir)は、北欧神話に出てくるイノシシのことである。名前の意味は「煤けた海棲動物」である[1]。『グリームニルの言葉』第18[2]に言及されており、『ギュルヴィたぶらかし』ではその部分が引用され、補足が加えられている。

『ギュルヴィたぶらかし』第38章によると、セーフリームニルの肉はどんなにたくさんの人(エインヘリャル)がヴァルハラにいても食い尽くされることはなく、また毎日料理をしても、夕方にはまた元に戻る。その肉はアンドフリームニルという料理人によって、エルドフリームニルという鍋で煮られるのだという[3]

脚注

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  1. ^ 『エッダ 古代北欧歌謡集』59頁。
  2. ^ ネッケル編・谷口訳『エッダ』に従った。
  3. ^ 『エッダ 古代北欧歌謡集』255頁。

参考文献

  • V.G.ネッケル他編『エッダ 古代北欧歌謡集』谷口幸男訳、新潮社、1973年、ISBN 978-4-10-313701-6。

関連項目

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ミョルニルを象ったペンダント スウェーデンのスコーネ、1877年
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