ソラーノ

曖昧さ回避 この項目では、イタリアのコムーネについて説明しています。その他の用法については「ソラーノ (曖昧さ回避)」をご覧ください。
ソラーノ
Sorano
ソラーノの風景
行政
イタリアの旗 イタリア
トスカーナ州の旗 トスカーナ
県/大都市 グロッセート
CAP(郵便番号) 58010
市外局番 0564
ISTATコード 053026
識別コード I841
分離集落 #行政区画参照
隣接コムーネ #隣接コムーネ参照
気候分類 zona D, 2048 GG
公式サイト リンク
人口
人口 3021 人 (2024-01-01 [1])
人口密度 17.3 人/km2
文化
住民の呼称 soranesi
守護聖人 聖ニコーラ (San Nicola)
祝祭日 12月6日
地理
座標 北緯42度40分55秒 東経11度42分51秒 / 北緯42.68194度 東経11.71417度 / 42.68194; 11.71417座標: 北緯42度40分55秒 東経11度42分51秒 / 北緯42.68194度 東経11.71417度 / 42.68194; 11.71417
標高 379 (158 - 947) [2] m
面積 174.60 [3] km2
ソラーノの位置(イタリア内)
ソラーノ
ソラーノの位置
グロッセート県におけるコムーネの領域
グロッセート県におけるコムーネの領域 地図
イタリアの旗 ポータル イタリア
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ソラーノ: Sorano)は、イタリア共和国トスカーナ州グロッセート県にある、人口約3,000人の基礎自治体コムーネ)。中世以来の山岳城砦都市である。

地理

位置・広がり

グロッセート県東南部のコムーネで、東にラツィオ州ヴィテルボ県に接している。県都グロッセートの東約50km、州都フィレンツェの南南東約127km、シエーナの南南西約77km、ローマの西北約110kmに位置する。[4]

隣接コムーネ

隣接するコムーネは以下の通り。括弧内のVTはヴィテルボ県所属を示す。

地勢

山がちな地形である。コムーネを流れる主要な川はフィオーラ川 (it:Fioraで、コムーネの西の境界ともなっている。コムーネの中央部をレンテ川 (it:Lente (fiume)が流れている。

ソラーノを含むグロッセート県南東部は、イタリア語でトゥーフォ(tufo)と呼ばれる凝灰岩質の地域 (it:Area del Tufoである。トゥーフォは石材として加工しやすく、ソラーノの中心集落やソヴァーナなどに特徴的な都市景観をもたらしている。

気候分類・地震分類

ソラーノにおけるイタリアの気候分類 (itおよび度日は、zona E, 2204 GGである[5]。 また、イタリアの地震リスク階級 (itでは、zona 3 (sismicità bassa) に分類される[6]

主要な集落

コムーネの中心集落であるソラーノは、コムーネの中央やや南寄りに位置する。レンテ川の渓谷を見下ろす断崖上に築かれている。

中心集落の南東約6kmに位置するソヴァーナ (Sovanaは、かつてこの地域の中心地でもあった。「カノッサの屈辱」で知られる11世紀のローマ教皇グレゴリウス7世はソヴァーナの出身である。

  • ソラーノ
    ソラーノ
  • ソヴァーナ
    ソヴァーナ

歴史

先史・古代

先史時代、この地域にはおそらくヴィッラノーヴァ文化(英語版)を持つ人々が暮らしていたと考えられる。この地域が歴史上最初に記載されるのは紀元前3世紀のことで、この地域にはエトルリア人が居住していた。当時、この地域の中心地は人口の多かったソヴァーナ (Sovana(現在はソラーノの分離集落)にあり、ソラーノもソヴァーナの影響下にあった。ローマ時代、この地域はしばらく歴史から姿を消す。

中世

この地域が再び歴史に姿を見せるのは862年のことである。この年、イタリア王ルドヴィコ2世(英語版)アルドブランデスキ家(英語版)をこの地の領主とした。アルドブランデスキ家は南トスカーナで最も有力な封建領主であり、その勢力は4世紀以上にわたって続いた。1312年、当主が男子の継承者を残さず没したためにアルドブランデスキ家は絶えた。彼の娘はオルシーニ家のロマーノ・オルシーニと結婚していたため、この地の領主権はオルシーニ家に移った。

ソラーノはシエーナ共和国と抗争を繰り返し、1417年にはシエーナの宗主権を認めさせられた。しかし、シエーナ共和国がメディチ家のフィレンツェ公国に併合された1556年に、ソラーノは独立を回復している。ソラーノの要塞は、その重要な位置ゆえにしばしば戦乱に巻き込まれた。また、オルシーニ家の内紛の中心地でもあった。1604年、アレッサンドロ・ディ・ベルトルドが没すると、トスカーナ大公国の一部となった。

近代・現代

1860年、トスカーナ大公国はサルデーニャ王国(翌年イタリア王国となる)に編入された。

行政

行政区画

ソラーノは、以下の分離集落(フラツィオーネ)からなる。

  • Castell'Ottieri
  • Cerreto
  • Elmo
  • Montebuono
  • Montevitozzo
  • Montorio
  • San Giovanni delle Contee
  • San Quirico
  • San Valentino
  • Sovana

社会

人口推移

文化・観光・施設

分離集落ソヴァーナは、「イタリアの最も美しい村」クラブの加盟メンバーである。

ソラーノやソヴァーナは近隣のピティリアーノなどとともに中世の要塞都市の面影を残す観光地として知られている。

  • ソラーノ
    ソラーノ
  • ソラーノ
    ソラーノ

人物

著名な出身者

「en:Category:People from the Province of Grosseto」も参照
  • グレゴリウス7世 - 11世紀の聖職者、ローマ教皇(在位:1073年 - 1085年)。ソヴァーナ生まれ。

脚注

[脚注の使い方]
  1. ^ “Popolazione residente per sesso, età e stato civile al 1° gennaio 2024” (イタリア語). 国立統計研究所(ISTAT). 2024年5月23日閲覧。メニューでVista per singola areaを選択。Anno:2024, Ripartizione:Centro, Regione:Toscana, Provincia:Grosseto, Comune:Sorano を選択
  2. ^ 国立統計研究所(ISTAT). “Tavola: Popolazione residente - Grosseto (dettaglio loc. abitate) - Censimento 2001.” (イタリア語). 2013年3月30日閲覧。
  3. ^ 国立統計研究所(ISTAT). “Tavola: Superficie territoriale (Kmq) - Grosseto (dettaglio comunale) - Censimento 2001.” (イタリア語). 2013年3月30日閲覧。
  4. ^ “地図上で2地点の方角・方位、距離を調べる”. 2018年9月6日閲覧。
  5. ^ “Tabella dei gradi/giorno dei Comuni italiani raggruppati per Regione e Provincia”. 新技術エネルギー環境局(ENEA) (2011年3月1日). 2017年1月1日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年9月20日閲覧。
  6. ^ “classificazione sismica aggiornata al aprile 2023” (xls). https://rischi.protezionecivile.gov.it/it/sismico/attivita/classificazione-sismica/. イタリア市民保護局. 2023年12月16日閲覧。

外部リンク

ウィキメディア・コモンズには、ソラーノに関連するカテゴリがあります。
  • (イタリア語) コムーネ公式サイト
センプロニアーノ カステッラッツァーラ プロチェーノ (VT)
アックアペンデンテ (VT)
北 オナーノ (VT)
西   ソラーノ   東
南
マンチャーノ ピティリアーノ ラーテラ (VT)

アルチドッソ , イーゾラ・デル・ジリオ , オルベテッロ , ガヴォッラーノ , カスティリオーネ・デッラ・ペスカーイア , カステッラッツァーラ , カステル・デル・ピアーノ , カパルビオ , カンパニャーティコ , グロッセート , サンタ・フィオーラ , スカルリーノ , スカンサーノ , セッジャーノ , センプロニアーノ , ソラーノ , チヴィテッラ・パガーニコ , チニジャーノ , ピティリアーノ , フォッローニカ , マッサ・マリッティマ , マリアーノ・イン・トスカーナ , マンチャーノ , モンテ・アルジェンターリオ , モンティエーリ , モンテロトンド・マリッティモ , ロッカストラーダ , ロッカルベーニャ

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