パーシー・ウィリアムズ

パーシー・ウィリアムズ
選手情報
フルネーム	パーシー・アルフレッド・ウィリアムズ
国籍	カナダ
種目	短距離走
生年月日	(1908-05-19) 1908年5月19日
生誕地	ブリティッシュコロンビア州バンクーバー
没年月日	(1982-11-29) 1982年11月29日（74歳没）
獲得メダル 陸上競技 オリンピック 金 1928 男子100m 金 1928 男子200m
編集

パーシー・ウィリアムズ（Percy Alfred Williams、1908年5月19日 - 1982年11月29日）は、カナダのブリティッシュコロンビア州バンクーバー出身の陸上競技選手で1928年アムステルダムオリンピック男子100m、200mの金メダリストである。

経歴

ウィリアムズは20歳のときに出場したアムステルダムオリンピックの国内選考会に出場し、優勝を果たすと周りの誰もが（もしかしたら彼自身が最も）その勝利に驚いた。さらに驚いたことに、彼はオリンピックの100mで余裕で決勝に進出を果たす。

100m決勝で好スタートを切ったウィリアムズは序盤からリードを保ったまま、見事金メダルを獲得。さらに、200mでも100mと同様のパフォーマンスを披露し、短距離2冠を達成した。カナダに帰国したウィリアムズを大観衆が彼の勝利を祝福した。(なおカナダの200m金メダリストは2021年に開催される2020年東京オリンピックでアンドレ・ドグラスが優勝するまで現れない。)

彼の勝利はまぐれではないことは、1930年の大英帝国競技大会の100ヤード走で世界新記録を樹立したことから証明された。これに対しアメリカ人たちは無名のカナダ人に負けたことが楽しくなかった。ウィリアムズの勝利はまくれであることを確かめようとした。数多くの室内の競技会に彼を招待した。しかし、ウィリアムズは21レース中19勝し、その結果にアメリカ人たちは呆然とした。ウィリアムズが世界最高のスプリンターであることが証明されたのである。

その後ウィリアムズは、太ももの故障のため、再びベストの走りをすることができなかった。1932年ロサンゼルスオリンピックに出場するも準々決勝で敗退している。その後、彼は競技をやめ保険代理業に従事した。

1979年にカナダ勲章を受章。この頃から関節炎に苦しむようになり、1982年自ら命を絶ちこの世を去る。

外部リンク

• パーシー・ウィリアムズ - Olympedia（英語）

表 話 編 歴 陸上競技オリンピック金メダリスト – 男子100m

1896:  トーマス・バーク (USA) 1900:  フランク・ジャービス (USA) 1904:  アーチー・ハーン (USA) 1908:  レジー・ウォーカー (RSA) 1912:  ラルフ・クレイグ (USA) 1920:  チャールズ・パドック (USA) 1924:  ハロルド・エイブラハムス (GBR) 1928:  パーシー・ウィリアムズ (CAN) 1932:  エディ・トーラン (USA) 1936:  ジェシー・オーエンス (USA) 1948:  ハリソン・ディラード (USA) 1952:  リンディ・レミギノ (USA) 1956:  ボビー・モロー (USA) 1960:  アルミン・ハリー (EUA) 1964:  ボブ・ヘイズ (USA) 1968:  ジム・ハインズ (USA) 1972:  ワレリー・ボルゾフ (URS) 1976:  ヘイズリー・クロフォード (TRI) 1980:  アラン・ウェルズ (GBR) 1984:  カール・ルイス (USA) 1988:  カール・ルイス (USA) 1992:  リンフォード・クリスティ (GBR) 1996:  ドノバン・ベイリー (CAN) 2000:  モーリス・グリーン (USA) 2004:  ジャスティン・ガトリン (USA) 2008:  ウサイン・ボルト (JAM) 2012:  ウサイン・ボルト (JAM) 2016:  ウサイン・ボルト (JAM) 2020:  マルセル・ジェイコブス (ITA)

表 話 編 歴 陸上競技オリンピック金メダリスト – 男子200m

1900:  ジョン・テュークスベリー (USA) 1904:  アーチー・ハーン (USA) 1908:  ボビー・カー (CAN) 1912:  ラルフ・クレイグ (USA) 1920:  アレン・ウッドリング (USA) 1924:  ジャクソン・ショルツ (USA) 1928:  パーシー・ウィリアムズ (CAN) 1932:  エディ・トーラン (USA) 1936:  ジェシー・オーエンス (USA) 1948:  メル・パットン (USA) 1952:  アンディ・スタンフィールド (USA) 1956:  ボビー・モロー (USA) 1960:  リビオ・ベルッティ (ITA) 1964:  ヘンリー・カー (USA) 1968:  トミー・スミス (USA) 1972:  ワレリー・ボルゾフ (URS) 1976:  ドン・クォーリー (JAM) 1980:  ピエトロ・メンネア (ITA) 1984:  カール・ルイス (USA) 1988:  ジョー・デローチ (USA) 1992:  マイク・マーシュ (USA) 1996:  マイケル・ジョンソン (USA) 2000:  コンスタンティノス・ケンテリス (GRE) 2004:  ショーン・クロフォード (USA) 2008:  ウサイン・ボルト (JAM) 2012:  ウサイン・ボルト (JAM) 2016:  ウサイン・ボルト (JAM) 2020:  アンドレ・ドグラス (CAN)

表 話 編 歴 陸上競技コモンウェルスゲームズ金メダリスト – 男子100m
1930–1966: 100 yards 1970–2014: 100 metres
1930: パーシー・ウィリアムズ 1934: アーサー・スウィーニー（英語版） 1938: シリル・ホルムズ（英語版） 1950: ジョン・トレロアー（英語版） 1954: マイク・アゴスティーニ（英語版） 1958: キース・ガードナー（英語版） 1962: Seraphino Antao 1966: ハリー・ジェローム (CAN) 1970–1978: ドン・クォーリー 1982: アラン・ウェルズ 1986: ベン・ジョンソン (CAN) 1990–1994: リンフォード・クリスティ 1998: アト・ボルドン 2002: キム・コリンズ 2006: アサファ・パウエル 2010: レローン・クラーク 2014: ケマー・ベイリー＝コール 2018: アカニ・シンビネ (RSA) 2022: ファーディナンド・オムルワ (KEN)