南十字星 (小説)

南十字星
L'Étoile du sud
原書の扉絵[1]
原書の扉絵[1]
著者 ジュール・ヴェルヌ
イラスト レオン・ベネット
発行日 1884年
発行元 P-J・エッツェル
ジャンル 冒険小説
フランスの旗 フランス
言語 フランス語
形態 上製本
前作 頑固者ケラバン(Kéraban-le-Têtu)
次作 エーゲ海燃ゆ
ウィキポータル 文学
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南十字星』(みなみじゅうじせい、原題 : L'Étoile du sud )は、1884年に刊行されたジュール・ヴェルヌ冒険小説

概要

アンドレ・ローリー(André Laurie(パスカル・グルーセ (Paschal Grousset))の書いた草稿をヴェルヌが書き改めたもの。ヴェルヌの作品には定番となっている登場人物間の対立がここでもあり、守銭奴の大地主と宝石細工職人の対立などが描かれる。

あらすじ

ダイヤモンドで一山当てようと人々が集まる南アフリカのグリカランドで、学術的な調査のために訪問した鉱山技師のシプリアン・メレは、アリス・ワトキンズと恋に落ちる。大地主である父親を訪問するが、貧乏であることを理由として認められなかったので、メレはダイヤモンドの採掘に邁進し、巨大ダイヤモンドである「南十字星」を発見する。しかし、その希少さゆえに陰謀に巻き込まれる。

登場人物

  • シプリアン・メレ (Cyprien Méré) - 鉱山技師。巨大ダイヤモンド「南十字星」を発見する。
  • アリス・ワトキンズ (Alice Watkins) - シプリアンとは恋仲の才色兼備の女性。ジョン・ワトキンズのひとり娘。
  • ファラモン・バルテス (Pharamond Barthès) - シプリアンとは旧知の仲で、原住民の部族長とも親交がある冒険家。
  • マタキット (Matakit) - シプリアンの下で働くカフラリヤ人。
  • ジョン・ワトキンズ (John Watkins) - ダイヤモンドで財を成したグリカランドの大地主。娘アリスとシブリアンの結婚に反対する。
  • ヤコブス・ファンデルガールト (Jacobus Vandergaart) - ワトキンズの商売敵の宝石加工職人のオランダ人。守銭奴のワトキンズとは正反対の頑固一徹を地で行くタイプ。
  • 李 (Lî) - 広東生まれの中国人。

日本語訳

脚注

  1. ^ レオン・ベネットによる挿絵

外部リンク

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フランス語版ウィキソースに本記事に関連した原文があります。
南十字星
1850年代
1860年代
1870年代
1880年代
1890年代
  • セザール・カスカベル(フランス語版)(1890年)
  • ブラニカン夫人(フランス語版)(1891年)
  • ラトン一家の冒険(1891年)
  • カルパチアの城(1892年)
  • クロディウス・ボンバルナック(フランス語版)(1892年)
  • 坊や(フランス語版)(1893年)
  • アンティフェール親方の驚くべき冒険(フランス語版)(1894年)
  • 動く人工島(1895年)
  • 悪魔の発明(1896年)
  • クローヴィス・ダルデントル(フランス語版)(1896年)
  • 美しき黄なるドナウ(フランス語版)(1896年)
  • 氷のスフィンクス(1897年)
  • マゼラン地方にて(フランス語版)(1897年)
  • 素晴らしきオリノコ河(フランス語版)(1898年)
  • ある変人の遺言(フランス語版)(1899年)
1900年代
  • 第二の祖国(フランス語版)(1900年)
  • 黄金火山(フランス語版)(1900年)
  • 空中の村(フランス語版、英語版)(1901年)
  • ジャン=マリ・カビドゥランの物語(フランス語版)(1901年)
  • ヴィルヘルム・シュトリッツの秘密(フランス語版)(1901年)
  • 黄金の流星(フランス語版)(1901年)
  • キップ兄弟(フランス語版)(1902年)
  • 探検奨学金(1903年)
  • 地の果ての燈台(1903年)
  • リヴォニアでの惨劇(フランス語版)(1904年)
  • 世界の支配者(1904年)
  • 海の侵入(フランス語版)(1905年)
  • トンプソン旅行代理店(フランス語版)(1907年)
1910年代
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