平成18年台風第15号

台風第15号(Xangsane)
カテゴリー4の タイフーンSSHWS
フィリピンの東に位置する台風第15号、9月27日
フィリピンの東に位置する台風第15号、9月27日
発生期間 2006年9月26日 9:00
- 10月2日 9:00
寿命 6日
最低気圧 940hPa
最大風速
(日気象庁解析)
45m/s (85knot)
最大風速
米海軍解析)
125knot
被害総額 -
死傷者数 死者28人以上
行方不明者50人以上
負傷者29人以上
被害地域 フィリピン
プロジェクト : 気象と気候/災害
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平成18年台風第15号(へいせい18ねんたいふうだい15ごう、アジア名:Xangsane)は、2006年9月に発生し、フィリピンに大きな被害を出した台風である。

概要

進路図

2006年9月26日9時に、フィリピン・サマール島の東で台風15号が発生し、アジア名「シャンセン(Xangsane)」と命名された。命名国はラオスで、「ゾウ」を意味する[1]。また、フィリピン大気地球物理天文局(PAGASA)はこの台風について、フィリピン名「ミレニオ(Milenyo)」と命名している。台風は27日の夕方にフィリピン北部のルソン島へ上陸し、首都マニラを直撃して各地に被害をもたらした後、南シナ海へと抜けた。そして、ベトナム中部に再上陸した後に消滅した。

被害・影響

この台風は、フィリピンに大きな被害をもたらした。首都のマニラを含め各地で土砂崩れが発生。28日午前からは、マニラ首都圏の92%など広範囲で停電が起き、4,300万人余りに影響した。マニラ市長は、マニラ市を災害地域と指定した。カヴィテ州のトリアスではダム堤防が決壊し、30人以上が行方不明となった。ラグナ州工業団地では天井崩落等が発生し、29人が負傷した。28日から29日にかけて、ルソン島各地の学校が臨時休校となり、公共機関も閉鎖となったほか、28日10時頃からニノイ・アキノ国際空港が一時閉鎖された。また、南ルソン高速道路などの幹線道路が、倒木などで通行止めとなった。そのほか、フィリピン国内での株と為替の取引が中止された。フィリピンの大統領グロリア・アロヨは、滞在先のパンパンガ州で4時間ほど足止めされたという。

被害写真

その他

この台風のアジア名である「シャンセン」は、この台風限りで使用中止となり、次順からは「リーピ(Leepi)」というアジア名が使用されることになった。

外部リンク

ウィキニュースに関連記事があります。
  • フィリピン・サマール島の東で台風15号が発生
  • 台風15号、フィリピンに上陸
  • 台風15号、マニラを直撃し、南シナ海を西進
  • 台風15号、ベトナム中部に接近
  • 台風15号、ベトナム中部に上陸、3人が死亡
  • デジタル台風:台風200615号(XANGSANE)- 総合情報(気圧・経路図) - 国立情報学研究所(北本朝展)
  • ウィキメディア・コモンズには、平成18年台風第15号に関するカテゴリがあります。

脚注

  1. ^ “デジタル台風:2006年台風15号(シャンセン|XANGSANE)”. agora.ex.nii.ac.jp. 2020年6月2日閲覧。
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