町田ひらく

まちだ ひらく
町田 ひらく
生誕 (1963-06-23) 1963年6月23日(60歳)
日本の旗 日本山形県米沢市
職業 漫画家
活動期間 1995年 -
ジャンル 成人向け漫画小児性愛
公式サイト 町田ひらく (@machida_hotel) - X(旧Twitter)
テンプレートを表示

町田 ひらく(まちだ ひらく、1963年6月23日[1][注 1] - )は、日本漫画家山形県米沢市出身[1]。主に成人向け漫画を描く。ロリコン系作品が大多数を占める。

人物

  • 1963年山形県米沢市に生まれる[1]
  • 1993年東京造形大学卒業[1]
  • 1995年、さーくる社刊マニア誌『秘密のお茶会』にて「卒業式は裸で」、一水社刊SMアンソロジー『コミック闇市場』にて「さようならお陽さま」でほぼ同時に漫画デビュー。現在に至る[1]
  • 2009年銀座・ヴァニラ画廊にて9月28日から10月10日まで、町田ひらく展「こどもべ也」が開催された[1]。会期中、会場には著者も駆けつけたほか、ポスターなどのグッズ販売も行われた。

作風・作画

作品は、厭世感と無力感が漂い、少女はひたすら運命に翻弄される。そしてそれは少女を犯す男も同様である。一般的成人向け漫画にありがちなSEXが終わったら全て解決、のようなご都合主義的な事は町田ひらく作品ではほとんど無い。

また、町田ひらくはいわゆる「アニメ絵」とは一線を画した、独自の絵柄を持つ。元来映画制作を志望しており、写真家である事が影響してか、作品の絵は極めて緻密である。そのために遅筆であり、連載を落とす事も多い。

1998年10月5日付朝日新聞書評欄で『green-out』がとりあげられた。

ファン層

町田ひらくは男性向け成人向け漫画作家であるにもかかわらず、女性ファンが多いということで知られている。漫画家のいしかわじゅんも町田を絶賛しており、ロリコン雑誌の功績だとも言わしめた。

作品リスト

単行本

  1. 『きんしされたあそび』-Prohibited play/Das ist tabu spiel- 一水社〈いずみコミックス〉
    • 1996年6月発売(奥付:1996年12月1日)、ISBN 4-87076-245-5(ISBN 978-487076-2459)
    • スタジオ"A"によろしく/腹切少女/日、没する地方の天使/秋に 雲雀は囀るか/西大泉名画座/太陽賛歌/ワイルド グッピー/さようならお陽さま
  2. 『卒業式は裸で』-As for the graduation, by nakedness- 一水社〈いずみコミックス09〉
    • 1997年5月発売(奥付:1997年6月25日 初版)、ISBN 4-87076-309-5(ISBN 978-487076-3098)
    • 卒業式は裸で(study1、study2、study3、study4、study5、study6)/あとがき
  3. 『幻覚小節』-Hallucination Bar- 一水社〈いずみコミックス17〉
    • 1997年8月発売(奥付:1997年9月30日)、ISBN 4-87076-317-6(ISBN 978-487076-3173)
    1. 惑星間夜想曲
    2. 美女とのけもの(前編)
    3. 美女とのけもの(後編)
    4. 地上∞(無限)階美少女売場
    5. 蜃気楼回線(前編 "トパーズ")
    6. 蜃気楼回線(後編 "13月の誕生石")
    7. 狂乱搾餌
    8. RABBIT BURST
      • 単行本と四季(あとがき)
  4. 『green-out』 一水社〈いずみコミックス50〉
    • 1998年7月発売(奥付:1998年9月9日)、ISBN 4-87076-350-8(ISBN 978-487076-3500) ※初版は58ページと59ページの内容が入れ替わっている
    1. GUNと標的 [一水社、コミック闇市場 no.15、1997年]
    2. 青空の十三回忌 [一水社、家なきっ子 vol.4、1997年]
    3. お花ばたけ王朝紀(第一話 "ドクダミ姫") [一水社、コミック闇市場 no.16、1997年]
    4. お花ばたけ王朝紀(第二話 "カモミール卿") [一水社、コミック闇市場 no.17、1997年]
    5. お花ばたけ王朝紀(第三話 "芥子坊主") [一水社、家畜美人 巻ノ壱、1998年]
    6. お花ばたけ王朝紀(第四話 "サルビア姫") [一水社、家畜美人 巻ノ弐、1998年]
    7. 深海人魚 [MANGA純一 2月号、1996年] ※「深海人形」は誤植
    8. 阿修羅満開 [一水社、家畜美人 巻ノ参、1998年]
      • 速報(あとがき)
  5. 『Alice Brand』 コアマガジン〈ホットミルクコミックシリーズ068〉
    • 1998年11月16日発売[2](奥付:同日)、ISBN 4-87734-220-6(ISBN 978-487734-2203)
    1. Requiem White [白夜書房、マシュマロくらぶ vol.2、1996年]
    2. ASKARIAN [白夜書房、アリスの城 vol.5、1996年]
    3. Fairy's rule [白夜書房、漫画ホットミルク 9月号、1997年]
    4. ROSWELL ANGEL [白夜書房、マシュマロくらぶ vol.3、1996年]
    5. アンフェール藝術院 [コアマガジン、COMICアリスくらぶ vol.5、1998年]
    6. Shelter "pure" [コアマガジン、COMICアリスくらぶ vol.1、1997年]
    7. small small lady [白夜書房、アリスの城 vol.1、1995年]
    8. アンネリーゼの水晶球 [白夜書房、アリスの城 vol.3、1996年]
    9. 光の王国 [コアマガジン、COMICアリスくらぶ vol.3、1997年]
    10. Cyanos Fortress [コアマガジン、COMICアリスくらぶ vol.4、1997年]
    11. A Water Girl [コアマガジン、COMICアリスくらぶ vol.6、1998年]
    12. 高原天上楽 [コアマガジン、COMICアリスくらぶ vol.7、1998年]
    13. 夏の栞 [白夜書房、漫画ホットミルク 1996年11月号、1996年]
  6. 『11.1(NOVEMBER FIRST)』 一水社〈いずみコミックス41〉
    • 2000年11月発売(奥付:2000年12月15日)、ISBN 4-87076-441-5(ISBN 978-487076-4415)
    1. 凪さかり[光彩書房、激しくて変、2000年]
    2. 悪戯狐
    3. Happy Birth
    4. fammly noise(前編)
    5. fammly noise(後編)
    6. メビウス光学
    7. 勇者のはつ恋
    8. あの娘の詩集が出来るまで(縮小)
    9. HELLO 鬼帝 ※ただし、作品表紙の表記は「HELLO 鬼」 [光彩書房、激しくて変II、2000年]
    10. 綺麗になりたい
      • モンテディオ山形通信(あとがき)
  7. 『町田ホテル』 太田出版〈F×COMICS〉
    • 2002年4月発売(奥付:2002年5月3日)、ISBN 4-87233-641-0(ISBN 978-487233-6412)
    1. 正直者の誕生日 [集英社、エクストラビジネスジャンプ 2000年9/30号、2000年]
    2. 少女法 [太田出版、マンガ・エロティクス 2000年春、2000年]
    3. 町田ホテル [太田出版、マンガ・エロティクス 2001年冬、2001年]
    4. めすいぬのむすめ [集英社、エクストラビジネスジャンプ 2001年1/5号、2001年]
    5. 窠蝕の典(かしょくのてん) [太田出版、マンガ・エロティクス vol.3、1999年]
    6. 股正宗 [太田出版、マンガ・エロティクス vol.1、1999年]
    7. 回天 [太田出版、マンガ・エロティクスF 2001年2月号、2001年]
    8. 青銅の味 [双葉社、週刊漫画アクション 1999年52号、1999年]
    9. 義勇軍エウロパ [太田出版、マンガ・エロティクスF 2001年4月号、2001年]
    10. 虹蟲 [集英社、エクストラビジネスジャンプ 1999年10/30号、1999年]
    11. ミルク・シェイキ [太田出版、マンガ・エロティクスF 2001年11月号、2001年]
    12. MOUSE TROUBLE BLUES [太田出版、マンガ・エロティクス vol.2、1999年]
    13. ランちゃんヴォイスで囁いて [太田出版、クイックジャパン vol.32、2000年]
  8. ANNE FRIENDS』 コアマガジン〈ホットミルクコミックシリーズ156〉
    • 2003年3月5日発売[2](奥付:2003年3月19日 初版)、ISBN 4-87734-619-8(ISBN 978-4-87-734619-5)
    1. Love and Peace [コアマガジン、Comicぷちみるく Vol.5、2000年]
    2. ナタリア天文台 [コアマガジン、Comicアリスコレクション vol.1、2001年]
    3. ネネによる福音書 [コアマガジン、漫画ばんがいち 2000年8月号、2000年]
    4. ヘルツォークの林檎 [コアマガジン、Comicぷちみるく Vol.3、1999年]
    5. スケアクロウ [コアマガジン、Comicアリス倶楽部、2002年]
    6. 約束の血 [コアマガジン、ComicぷちみるくVol.2、1999年]
    7. 空飛ぶ円盤に恋人と乗ったよ [太田出版、EROTICS 02夏号、2002年]
    8. Chocolate Adam(前編) [コアマガジン、コミックメガキューブ Vol.2、2001年]
    9. Chocolate Adam(後編) [コアマガジン、コミックメガキューブ Vol.4、2001年]
    10. アルマゲスト [コアマガジン、Comicアリスくらぶ Vol.9、1998年]
  9. 『あじあの貢ぎもの(ASIAN TRIBUTE)』 一水社〈いずみコミックス〉
    • 2004年5月15日発売(奥付:2004年6月23日)、ISBN 4-87076-566-7(ISBN 978-487076-5665)
    1. 半仏半獣(Half-budda half-beast) [光彩書房、激しくて変III、2001年]
    2. piano man [光彩書房、知的色情 vol.2、2002年]
    3. 201X [光彩書房、知的色情 vol.3、2003年]
    4. 国立人喰い動物園(A national cannibals zoo) [光彩書房、知的色情 vol.1、2002年]
    5. 夫婦善罪(Man and wife、good and punishment) [一水社、暗黒抒情II、2002年]
    6. 電波精子(Electric wave sperm) [一水社、Hのある風景III、2004年]
    7. オニゲノム(A demon genome) [一水社、暗黒抒情、2001年]
    8. 03年代動乱(03-year fee disturbance) [一水社、Hのある風景、2003年]
      • あとがき
  10. 黄泉のマチ茜新社〈TENMACOMICS LO #32〉
    • 2006年10月14日発売[3](奥付:2006年10月31日 初版)、ISBN 4-87182-873-5(ISBN 978-487182-8734)
    1. たんぽぽの卵 其の壱 [茜新社、COMIC LO vol.16、2005年4月]
    2. たんぽぽの卵 其の弐 [茜新社、COMIC LO vol.18、2005年6月]
    3. たんぽぽの卵 其の参 [茜新社、COMIC LO vol.20、2005年9月]
    4. たんぽぽの卵 其の四 [茜新社、COMIC LO vol.22、2005年11月]
    5. たんぽぽの卵 其の五 [茜新社、COMIC LO 2006年5月号、2006年]
    6. たんぽぽの卵 其の六 [茜新社、COMIC LO 2006年9月号、2006年]
    7. 手をとりあって黄泉の国 [茜新社、COMIC LO vol.13、2005年1月]
    8. お絵描きロビンフッド [茜新社、COMIC LO 2006年3月号、2006年]
      • あとがき
  11. 『sweet ten diary』 茜新社〈TENMACOMICS LO #57〉
    • 2008年8月8日発売[4](奥付:2008年8月30日 初版)、ISBN 978-4-86349-015-4
    1. 海が見たいと云ってくれ [一水社、Hのある風景 no.3、2004年]
    2. 卒業式は裸で(初稿、パイロット版)
    3. ひまわり [一水社、コミック闇市場 no.13、1997年]
    4. soul market [一水社、ロリータエクセレント、2004年]
    5. ミセスバタフライ [一水社、家畜美人 巻ノ壱、1998年]
    6. カラスの櫂 [太田出版、EROTICS 2004年]
    7. deformity [コアマガジン、コミックアリスコレクション vol.4、2002年] ※初出時のタイトルは「Baudy Boom」
    8. アダム達とイブ [コアマガジン、メガキューブ vol.31、2003年]
    9. ヒポクリストマトリーファズ (山本直樹トリビュート) [太田出版、マンガエロティクスF vol.40、2006年]
    10. CASH! [心交社、妖精日記 no.6、1998年]
    11. Shuffle [心交社、妖精日記 no.4、1997年]
    12. けもの道より来たる [心交社、妖精日記 no.2、1997年]
    13. OH! DELUXちゃん 諸行無常編 [MCプレス、DVD DELUX 2006年11月号、2006年]
      • あとがき
  12. 『たんぽぽのまつり』 茜新社〈TENMACOMICS LO #75〉
    • 2009年12月26日発売[5]ISBN 978-4-86349-123-6
    1. たんぽぽの卵 其の七
    2. たんぽぽの卵 其の八
    3. たんぽぽの卵 其の九
    4. たんぽぽの卵 其の十
    5. たんぽぽの卵 其の十一
    6. たんぽぽの卵 其の十二
    7. たんぽぽの卵 最終章#1
    8. たんぽぽの卵 最終章#2
    9. たんぽぽの卵 最終話
      • あとがき
  13. 『飼いね子』 茜新社〈TENMACOMICS LO #112〉
    • 2011年12月22日発売[6](奥付:2012年1月10日 初版)、ISBN 978-4-86349-269-1
    1. magicmirror HOTEL [茜新社、COMIC LO 2010年2月号、2009年]
    2. 三文病棟 [茜新社、COMIC LO 2008年2月号、2007年]
    3. MONKEY PARENT [茜新社、COMIC LO 2011年7月号、2011年]
    4. 大泉モンスター [茜新社、COMIC LO 2007年11月号、2007年]
    5. タマの緒よ [茜新社、COMIC LO 2011年10月号、2011年]
    6. The case of glasscase [茜新社、COMIC LO 2008年7月号、2008年]
    7. 漫画で見る未来の三丁目 [茜新社、COMIC LO 2008年5月号、2008年]
    8. 蜜葬 [茜新社、COMIC LO 2010年10月号、2010年]
    9. 鴇を狩る鴉 前編 [茜新社、COMIC LO 2011年2月号、2010年]
    10. 鴇を狩る鴉 後編 [茜新社、COMIC LO 2011年4月号、2011年]
    11. 無題 [初出:同人誌「metal lolita」]
    12. 捨てね子 [描き下ろし]
      • あとがき
  14. 『少婦八景』 茜新社〈TENMACOMICS LO #156〉
    • 2014年7月18日発売[7](奥付:2014年8月10日 初版)、ISBN 978-4-86349-439-8
    1. 天然蝕(月)
    2. 天然蝕(花)
    3. 花子と太郎の夏休み
    4. ASIA REPORT
    5. 眼醒女
    6. ペド不可物件
    7. サイコサイコ動画
    8. 燐寸の灯-HELLO 鬼亭-
    9. 大きな何かの木の下で
      • あとがき
      • 付録:「スタンド・アローン(同人誌「MILLE-FILLES」より)
  15. 『ヌギグルミの絵本』 茜新社〈TENMACOMICS LO #198〉
    • 2016年8月27日発売[8](奥付:2016年9月10日 初版)、ISBN 978-4-86349-573-9
    1. マアだだよ
    2. 劇中喜劇
    3. 穢土し草
    4. 紙の襞
    5. その虚の本当
    6. ソバカスリンダ 前編
    7. ソバカスリンダ 中編
    8. ソバカスリンダ 後編
      • あとがき
  16. 『小さい躰に白い蔭』 茜新社〈TENMACOMICS LO #255〉
    • 2019年7月29日発売[9](奥付:2019年8月10日 初版)、ISBN 978-4-86349-779-5
    1. ほほえみ地童 前編
    2. ほほえみ地童 中編
    3. ほほえみ地童 後編
    4. 兇状待ち
    5. 座敷牢の揺籠
    6. 大部屋子部屋
      • あとがき

単行本未収録作品

参加作品

  • 『MILLE-FILLES(ミルフィーユ)』 (2012年11月18日、密林社)
    • 「それでも生きる少女のために」をテーマとしたインディペンデントマガジン(ムック本)。町田はイラストで参加。コミケなどでは町田の表紙イラストを用いたポストカードが販売された。
  • 『さまよえる成年のための吾妻ひでお』 (2013年4月25日、河出書房新社)
    • 吾妻ひでおベスト選集第4弾。監修・町田ひらくによる厳選25作品と1万字にも及ぶ全作品解説が収録されている。

主な掲載誌

個展

  • 町田ひらく展 「こどもべ也」、期間:2009年9月28日(月)~2009年10月10日(土)、会場:ヴァニラ画廊

脚注

[脚注の使い方]

注釈

  1. ^ “2021年9月7日 午後4時47分のツイート(町田ひらく@machida_hotel)「上野の双子パンダは俺と誕生日が同じとな。」”. Twitter. 2022年5月10日閲覧。
    上野の双子パンダの誕生日は6月23日
    “東京・上野動物園で双子パンダの赤ちゃん公開再開!かわいい様子や観覧方法をご紹介”. 楽天トラベル (2022年4月6日). 2022年5月10日閲覧。

出典

  1. ^ a b c d e f “'09/9/28 ~ 10/10 町田ひらく展 「こどもべ也」”. ヴァニラ画廊. 2022年3月23日閲覧。
  2. ^ a b “[ 町田ひらく ] : コアマガジンWeb”. コアマガジン. 2022年3月23日閲覧。
  3. ^ “黄泉のマチ”. 茜新社. 2022年1月26日閲覧。
  4. ^ “sweet ten diary”. 茜新社. 2022年1月26日閲覧。
  5. ^ “たんぽぽのまつり”. 茜新社. 2022年1月26日閲覧。
  6. ^ “飼いね子”. 茜新社. 2022年1月26日閲覧。
  7. ^ “少婦八景”. 茜新社. 2022年1月26日閲覧。
  8. ^ “ヌギグルミの絵本”. 茜新社. 2022年1月26日閲覧。
  9. ^ “小さい躰に白い蔭”. 茜新社. 2022年1月26日閲覧。

関連項目

外部リンク

  • 町田ひらく (@machida_hotel) - X(旧Twitter)
  • 町田ひらく展 「こどもべ也」 - 2009年にヴァニラ画廊で行われた個展紹介ページ
  • OHP作家別コミックリスト 町田ひらく
典拠管理データベース ウィキデータを編集
全般
  • ISNI
  • VIAF
国立図書館
  • 日本
  • 表示
  • 編集