秘密結社鷹の爪 カウントダウン

秘密結社鷹の爪 カウントダウン
アニメ
監督 FROGMAN
脚本 FROGMAN
キャラクターデザイン FROGMAN
音楽 manzo
アニメーション制作 蛙男商会、DLE
製作 DLE、「秘密結社鷹の爪 THE MOVIE3」製作委員会
放送局 #放送局を参照
放送期間 2009年10月 - 12月
話数 全11話
テンプレート - ノート

秘密結社鷹の爪 カウントダウン』(ひみつけっしゃたかのつめ カウントダウン)は、蛙男商会による、Adobe Flashで制作されたテレビアニメ秘密結社鷹の爪』のTVシリーズ第2シーズン。2009年10月からテレビ朝日ほかにて放送された。

概要

2006年4月 - 6月に放送された『THE FROGMAN SHOW』の実質上の第2シーズンであり、2010年1月16日より公開された劇場用アニメーション映画『秘密結社鷹の爪 THE MOVIE3 http://鷹の爪.jpは永遠に』の前宣伝番組とされている。

前作『THE FROGMAN SHOW』においてはテレビ朝日と朝日放送(ABC)のみの放送になっていたが、シリーズ2作品目の今作は系列内4局に加えて系列外のTBS系列4局にテレビ東京系列2局でも放送された。関西地区では毎日放送(MBS)が製作委員会に参加したことで同局へのネットとなるため、1975年3月以来34年7か月ぶりに腸捻転時代のネットワーク[1]の再現となる。残りのTBS系3局(製作委員会に参加の静岡放送(SBS)を含む)も民間放送教育協会加盟局で、テレビ朝日とはそれなりにも関係がある[2][3]

前作『THE FROGMAN SHOW』の時と同じく、『秘密結社鷹の爪 カウントダウン』と『古墳ギャルのコフィー キャンパスライフ』の2本を放送するアニメコンプレックスの形式を取る。第11話では『秘密結社鷹の爪 カウントダウン』を休止して『古墳ギャルのコフィー キャンパスライフ』の最終回を前後編に分けて放送し、最終話は『秘密結社鷹の爪 カウントダウン』の最終回を前後編に分けて放送した。

視聴率

サントリーの「仮提供」であった第10話(関東地区)にて視聴率3.6%、占拠率第1位を記録したことをサントリーからの手紙を吉田くんが代読した際に明らかにされた。[4]

秘密結社鷹の爪 カウントダウン

Aパート冒頭には「部屋を明るくして画面から離れて見たら良いんじゃない?」の視聴注意テロップが表示。

あらすじ(鷹の爪)

心優しい総統率いる、間抜けな悪の秘密結社「鷹の爪団」が世界征服を目指して様々な作戦を考えるものの、最後には非常識で正義の味方とは名ばかりのヒーロー、デラックスファイターに倒されてしまう。そんな日常を愉快に描いた脱力ギャグコメディ。

主な登場キャラクター(鷹の爪)

詳細は「秘密結社鷹の爪」を参照

古墳GALのコフィー キャンパスライフ

あらすじ(コフィー)

前作から3年後、20歳の大学生となったコフィーが、同級生でボーイフレンドのニントク君と、幼馴染で浪人生のダニエル、短大に通う恋敵のドロシー、教師の職を辞して大学生協売店の店長となった桶狭間先生らとのハチャメチャなキャンパスライフを描いた学園ラブコメディ。

主な登場キャラクター(コフィー)

詳細は「古墳GALのコフィー」を参照

キャスト(コフィー、鷹の爪)

  • コフィー・女性キャラ(コフィー):相沢舞
  • ドロシー・大家さん・女性AD以外の女性キャラ(鷹の爪・勝手にCM):亜沙
  • 女性AD(第10話)、本人役(第12話):依布サラサ
  • それ以外(総統・吉田君・フィリップ・デラックスファイター・レオナルド博士・菩薩峠ほかの主要キャラなど):FROGMAN
  • 本人役(第12話):manzo

依布サラサの出演については、彼女が当番組のオープニングテーマ「黄昏ムーン」を歌っていた縁で実現した。 ちなみに当初吉田君は依布サラサを玉川上水の娘と思っていた(正しくは井上陽水の娘)。

スタッフ

主題歌

オープニング「黄昏ムーン
歌・作詞:依布サラサ(Ki/oon Records)、作曲・編曲:田上修太郎
エンディング「我等!鷹の爪団」
作詞:manzo・FROGMAN、歌・作曲・編曲:manzo(flying DOG

放送局

プロジェクト:放送または配信の番組#放送に基づき、本放送期間内、および特筆性のある放送局および配信サイトのみを記載しています。
日本国内 テレビ / 放送期間および放送時間
放送期間 放送時間 放送局 対象地域 [5] 備考
2009年10月7日 - 12月23日 水曜 1:21 - 1:51(火曜深夜) テレビ朝日 関東広域圏 製作参加
2009年10月10日 - 12月26日 土曜 1:25 - 1:55(金曜深夜) 山陰放送 鳥取県島根県
土曜 2:05 - 2:35(金曜深夜) 毎日放送 近畿広域圏 製作参加
2009年10月13日 - 12月29日 火曜 1:29 - 1:59(月曜深夜) 静岡放送 静岡県 製作参加
2009年10月16日 - 2010年1月22日 金曜 1:55 - 2:25(木曜深夜) RKB毎日放送 福岡県 初回2話連続放送
2009年10月20日 - 2010年1月19日 火曜 1:20 - 1:50(月曜深夜) 北陸朝日放送 石川県
2009年11月5日 - 2010年1月21日 木曜 8:30 - 8:55 テレ朝チャンネル 日本全域 CS放送
  • テレビ朝日以外の各ネット局では下記のスポンサーがつかずノンスポンサーである。

サントリーの非提供問題について

ここでは、TVシリーズ開始決定直後から、スポンサー獲得・そして降板騒動に至るまでの顛末を記す。なお、この問題はテレビ朝日のみ(関東限定)のものであり、非提供についても勝手に企業名を出したりできないことからネタでやっていると思われる。毎回の放送の最後に、「この番組はフィクションです。いえ、風邪を引いているんじゃなくて架空の話ってことです。非提供の部分もフィクションかって?そりゃみなさん大人ですからわかりますよね?野暮なこと聞かないで下さい。来週もお楽しみに!」というダニエルによるナレーションが入る。

劇場版第3作・TVシリーズ実現へ

劇場版第2作「私を愛した黒烏龍茶」の公開から約1年と数か月、世界征服が一向に進まない事に業を煮やした鷹の爪団の総統は、世界征服を円滑良く進めるために、劇場版第3作およびTVシリーズの制作を東宝とテレビ朝日に打診。劇場版の制作にはGOサインが出たものの、TVシリーズに関しては、新たに提供スポンサーを獲得する事を条件にGOサインが出された。総統曰く「劇場版とTVシリーズの成功で関連グッズが飛ぶように売れ、その売り上げで得た金を元手に世界征服を一気に推し進め、王手(もしくは桂馬取り)を掛ける」と言う目論みらしい。

TVシリーズ始動、スポンサー獲得へ

前作より3年ぶりのTVシリーズを始めるに当たり、新たにスポンサーが必要である事を感じた鷹の爪団は、スポンサーを獲得すべく奔走した。その後9月某日、サントリーがスポンサーに内定し、同時にオープニング主題歌を依布サラサが歌うと言う事が、公式ホームページのムービーにて発表された。

吉田君のうっかりミスで非提供に

しかし、放送開始を目前に控えた10月某日、公式ホームページのムービーにおいて、番組スポンサーに内定していたサントリーが、吉田君の不手際によってスポンサーを降りてしまったと言う事が明らかになった。サントリーがスポンサーから降りた理由は、吉田君が放送時間を午前と午後をサントリーに伝えるのを間違えてしまうと言う重大なミスであった。事の重大さに気づいた鷹の爪団の総統は、サントリーに番組スポンサーへ復帰してもらうべく、自分たちで勝手にサントリーの商品を使って独自の新作オリジナルCMを作成し、番組内で宣伝する事になった(総統曰く『提供獲得大作戦』と呼んでいるらしい)。

その後、劇場版のDVD販売元である東宝と、鷹の爪団をCMキャラクターに起用しているジャストシステム(その後ジャストシステムは一時的にスポンサーを降り、代わりに11月の1か月間をmusic.jpがスポンサーを担った。12月にジャストシステムはスポンサーに復帰、ちなみにジャストシステムの本社のある徳島県では系列局がなく、JRTではネットせずだが、毎日放送で受信することは可能だった)が新たにスポンサーに加わった。

前代未聞、非提供アナウンス

放送当日の10月6日深夜、オープニングが流れた後の提供スポンサー紹介において、アナウンサーがいつもの様に「この番組は、○○(○の部分は提供スポンサー)の提供でお送りしますが…」と提供スポンサーを紹介した後に、「サントリーは提供しません」のアナウンスとともに「非提供:SUNTORY」(表示はサントリーの企業ロゴ=CIとカラー表示を採用。他協賛スポンサーは白文字表示)が画面に大きく表示されると言う、テレビの民間放送開始以来初めての珍事が起こった(番組のエンディング後のCM明けに流れた提供スポンサー紹介の場面でも、「サントリーは提供しませんでした」[6]のアナウンスと同時に同様の事が起こっている)。全ては吉田君のうっかりから生じたミスとは言え、非提供スポンサー(すなわちスポンサーを降りた会社)の名前が紹介されると言う前代未聞の事態へと至った。

宣伝活動が功を奏し、仮提供→正式提供実現へ

サントリーがスポンサーを降板した後も、鷹の爪団の公式サイトでは、サントリー製品をフィーチャーした視聴者参加企画を悉く展開。また、フリーペーパー「R25」とのコラボレーションにより、ケータイ小説にてサントリーの主力商品である「ビタミンウォーター」と鷹の爪団(と思しきフレーズ)が登場し、密かな話題を呼んだ。この様な宣伝活動がサントリー関係者の心を力強く揺り動かし、「お試し提供」と言う形で同社の仮提供(しいて言えば、提供スポンサーの仮獲得)が実現した。

これを受けて第10話(2009年12月8日)では前提供で「サントリーは仮に提供します」となり、後提供前にアニメーションとCM3本を織り交ぜた仮CMを放送、後提供も「サントリーは仮に提供しました」となった。しかし、第10話でのサントリーの提供はあくまでも「仮提供」であり、視聴率次第では再び降板する可能性もあった。

そして第11話(2009年12月15日)では再び非提供になり、後提供前に公式サイトで実施した「勝手にテレビCM人気投票」で最上位に食い込んだテレビCM1本[7]が放送された。なお、このCMは現在、YouTubeのDLEチャンネルや公式サイトで見る事が出来る。

その第11話の後提供では「サントリーさん、提供してください」と女性が懇願する状況になったが、最終回(2009年12月22日)放送でようやく正式なスポンサーとなり、前提供の提供クレジットで「祝提供 SUNTORY」と表示され、「やったぞみんな、サントリーの提供でお送りします」となり、後提供のアナウンスも「いろいろとありましたが、サントリーの提供で無事お送りしました。それと私(ナレーターの女性)も彼氏ができました」とコメントした。なお、後提供前のサントリーのCMを放送する際、前半のアニメーションパートにおいて、サントリー(広報担当者)からの感謝の手紙を戦闘主任の吉田君が代読した後、CM3本(内容は第10話と全く同じ)が放送された。

関連項目

脚注

  1. ^ 1975年3月まで、ABCがTBSと、MBSがNET(現:テレビ朝日)および東京12チャンネル(現:テレビ東京)とのネットを組んでいた。これは2020年1月のアニメ『虚構推理』でも同様である。
  2. ^ MBSについてもJNNへのネット移行後もしばらく、1991年度まで民教協に参加していた(1992年の独立局への番販措置を経て、1993年にABCへ移行)。また1988年までネット受けしていた『ゆく年くる年』がn各年度ごとの在京キー局持ち回り制作だったため、テレビ朝日またはテレビ東京制作でMBSでの、TBS制作でABCでの(民放全局同時放送のため、関西地区では当然ながら他局でも同内容で放送)となる年度もあった。
  3. ^ 逆に2013年にはTBSが製作に関与したアニメ『境界の彼方』(関東地区では東京都のみTOKYO MXで放送)がABCで放送されている。
  4. ^ 秘密結社 鷹の爪 提供獲得大作戦 作戦会議 最終回 YouTube「tvasahi」サイト
  5. ^ テレビ放送対象地域の出典:
    • 政府規制等と競争政策に関する研究会 (2009年10月9日). “放送分野の動向及び規制・制度(資料2)” (PDF). 通信・放送の融合の進展下における放送分野の競争政策の在り方. 公正取引委員会. p. 2. 2018年10月24日閲覧。
    • “基幹放送普及計画”. 郵政省告示第六百六十号. 総務省 (1988年10月1日). 2022年5月11日閲覧。
    • “地デジ放送局情報”. 一般社団法人デジタル放送推進協会. 2022年8月5日閲覧。
  6. ^ ここの部分は毎週微妙に言い回しが変わる(「やっぱりサントリーは提供してくれませんでした」「結局いろいろあって-」「やはり-」「ご覧の通り-」「また-は提供しませんでした(諦め気味に)」「もう-の提供は無理かもしれません」「来週は-が提供する模様です」)
  7. ^ ビタミンウォーター×鷹の爪団 吉田の素顔編

外部リンク

  • 秘密結社鷹の爪 カウントダウン - 公式サイト
    • http://takanotsume.jp/ (日本語入力用URLは http://鷹の爪.jp であるが、一部のネット閲覧ソフトではアクセス出来ない場合がある。その場合はローマ字で入力するか、Punycodeで http://xn--u9j429qiq1a.jp とアクセスすればよい)
  • テレビ朝日番組サイト - 閉鎖。(2010年6月3日時点のアーカイブ
  • 毎日放送番組サイト - 閉鎖。(2012年5月23日時点のアーカイブ)
テレビ朝日 火曜25:21 - 25:51
前番組 番組名 次番組
秘密結社鷹の爪 カウントダウン
(本枠のみアニメ番組)
毎日放送製作新作深夜アニメ
アニメイズム
 
枠名制定前(金曜未明〈木曜深夜〉)
1枠時代
2枠時代
前半枠
後半枠
 
枠名制定後
金曜未明(木曜深夜)
時代
B1
B2
土曜未明(金曜深夜)
時代
B1
B2
 
関連項目
レギュラーネット局
(CSを除く)
現在
過去
(一部除く)
2010年夏期まで
2017年秋期まで
同日放送の
自社製作作品
毎日放送TBS系列 スーパーアニメイズム→スーパーアニメイズムTURBO
土曜未明(金曜深夜)
『無印』本編
2019年7月 - 2024年3月
金曜未明(木曜深夜)
『TURBO』
2024年4月 -
おしり
2019年10月 - 2024年3月
1:次作は『アニメイズム』で放送。2:前作および第2クールは『アニメイズム』で放送。3:次作は木曜23:56枠で放送。
4:前作はUHFアニメ形態で放送。5:製作非関与。6:本編は『アニメイズム』で放送。7:AT-Xとの共同製作。
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備考
  • a:前作はUHFアニメ形態で放送。
  • b:次作はUHFアニメ形態で放送。
  • c:前作は『日5』枠で放送。
  • d:15分枠アニメの2本立て。
  • e:2012年冬期より(一部作品除く)。
  • f:一部番組は他系列局ネット
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