酸化水銀

酸化水銀(さんかすいぎん、Mercury oxide)とは、水銀酸化物である。酸化数が+2の酸化物のみが知られている。有毒である。

酸化水銀(I)

従来、酸化水銀(I)ないしは黒降汞(こくごうこう)と呼ばれていた黒色の粉末は、酸化水銀(II)と金属水銀との錯体である[1]。水銀(I)塩の水溶液を塩基性にして得られる。

H g 2 2 + + 2 O H H g ( 0 ) + H g O + H 2 O {\displaystyle {\rm {Hg_{2}^{2+}+2OH^{-}\longrightarrow Hg(0)+HgO+H_{2}O}}}

酸化水銀(II)

詳細は「酸化水銀(II)」を参照

酸化水銀(II)(さんかすいぎん(II)、Mercury(II) oxide)は、化学式が HgO と表される猛毒の固体である。赤色の赤降汞(せきこうこう)と黄色の黄降汞(おうこうこう)とが存在する。

脚注

  1. ^ F. A. Cotton, et.al., "Advanced inorganic chemistry", 6th Ed., p.602

関連項目