1768年イギリス総選挙

1768年イギリス総選挙
グレートブリテン王国
1761年 ←
3月16日 - 5月6日
→ 1774年

庶民院558議席、安定多数は280議席必要
  第1党 第2党 第3党
 
党首 ノース卿 ヘンリー・シーモア・コンウェイ ジョージ・グレンヴィル
政党 ノース派 ロッキンガム派 グレンヴィル派
党首選挙区 バンベリー(英語版) テットフォード(英語版) バッキンガム(英語版)

選挙前首相

チャタム伯爵
グラフトン派

首相

チャタム伯爵
グラフトン派

1768年イギリス総選挙英語: British general election, 1768)は第13期グレートブリテン議会(英語版)庶民院(英語版)議員を選出するために行われた選挙。

選挙の形勢

1768年の総選挙では各党の首脳部とも代替わりしていた。それまでの政治を主導したビュート伯爵、チャタム伯爵、ニューカッスル公爵がそろって政界引退したためであった。その結果、内閣の中心人物は第一大蔵卿のグラフトン公爵(貴族院議員)と庶民院を主導したノース卿となった[1]

選挙は政争が停滞している最中に行われた。野党のロッキンガム派(英語版)ホイッグ党とグレンヴィル派(英語版)はいずれも由来とする元首相の在任中(グレンヴィルは1763年-1765年、ロッキンガムは1765年-1766年)に結成され、それから2年も経過した1768年選挙ではすでに実質的な政策論争に欠いていた[1]

選挙の勝敗よりも重要だったのは急進主義者のジョン・ウィルクスミドルセックス選挙区(英語版)で当選したことである。ウィルクスの当選は政治危機の引き金となり、イギリスにおける政治的急進主義の始まりにもなった[2]

区割り

グレートブリテン議会が存在した全期間を通して、区割りが変更されることはなかった。

選挙の日付

総選挙は1768年3月16日から5月6日まで行われた。この時代の選挙は全ての選挙区で同時に行われず、各バラや郡でバラバラに行われた(ハスティング(英語版)も参照)。

脚注

  1. ^ a b Namier, L.; Brooke, J. (1964). The History of Parliament: the House of Commons 1754–1790. https://www.historyofparliamentonline.org/volume/1754-1790/survey/ii-elections 
  2. ^ Thomas, Peter D. G. (2008-03-17). “The House of Commons and the Middlesex Elections of 1768–1769”. Parliamentary History 12 (3): 233–248. doi:10.1111/j.1750-0206.1993.tb00202.x. http://onlinelibrary.wiley.com/doi/10.1111/j.1750-0206.1993.tb00202.x/abstract 2014年12月12日閲覧。. 

参考文献

  • British Electoral Facts 1832-1999, compiled and edited by Colin Rallings and Michael Thrasher (Ashgate Publishing Ltd 2000). (For dates of elections before 1832, see the footnote to Table 5.02).

関連項目