NBAシックスマン賞

NBAシックスマン賞: NBA Sixth Man of the Year Award)はNBAにおいて、レギュラーシーズンの間、ベンチから出場して好成績を残す「シックスマン」の中で最も活躍した選手に贈られる賞。アメリカ合衆国カナダのスポーツ記者及び放送関係者らの投票によって選出される。

1982-83シーズンに制定された。初受賞者はボビー・ジョーンズ[1]。複数回受賞はケビン・マクヘイルデトレフ・シュレンプリッキー・ピアースの2回受賞、 ジャマール・クロフォードルー・ウィリアムズの3回受賞。マクヘイルとシュレンプは2年連続受賞である。
能力のある選手を敢えてスターターには起用しないという采配を最初に導入したのは、1950年代のボストン・セルティックスのヘッドコーチ、レッド・アワーバックだった。この起用法はセルティックスの黄金時代を支えることになり、現在でも重要な戦術の一つとなっている。フランク・ラムジーがシックスマンの元祖といえる。

歴代受賞者

ケビン・マクヘイル (2度受賞)
マヌ・ジノビリ (2007–08)
ジャマール・クロフォード (3度受賞)
ルー・ウィリアムズ (3度受賞)
* 殿堂入り
^ 現役選手
Season Player Pos. Team
1982–83 ボビー・ジョーンズ* PF フィラデルフィア・76ers
1983–84 ケビン・マクヘイル* PF ボストン・セルティックス
1984–85 ケビン・マクヘイル* (2) PF ボストン・セルティックス
1985–86 ビル・ウォルトン* C ボストン・セルティックス
1986–87 リッキー・ピアース SG ミルウォーキー・バックス
1987–88 ロイ・タープリー PF ダラス・マーベリックス
1988–89 エディー・ジョンソン SF フェニックス・サンズ
1989–90 リッキー・ピアース (2) SG ミルウォーキー・バックス
1990–91 デトレフ・シュレンプ PF インディアナ・ペイサーズ
1991–92 デトレフ・シュレンプ (2) PF インディアナ・ペイサーズ
1992–93 クリフォード・ロビンソン PF ポートランド・トレイルブレイザーズ
1993–94 デル・カリー SG シャーロット・ホーネッツ
1994–95 アンソニー・メイソン PF ニューヨーク・ニックス
1995–96 トニー・クーコッチ* SF シカゴ・ブルズ
1996–97 ジョン・スタークス SG ニューヨーク・ニックス
1997–98 ダニー・マニング PF フェニックス・サンズ
1998–99 ダレル・アームストロング PG オーランド・マジック
1999–00 ロドニー・ロジャース PF フェニックス・サンズ
2000–01 アーロン・マッキー SG フィラデルフィア・76ers
2001–02 コーリス・ウィリアムソン SF デトロイト・ピストンズ
2002–03 ボビー・ジャクソン PG サクラメント・キングス
2003–04 アントワン・ジェイミソン SF ダラス・マーベリックス
2004–05 ベン・ゴードン SG シカゴ・ブルズ
2005–06 マイク・ミラー SG メンフィス・グリズリーズ
2006–07 リアンドロ・バルボサ SG フェニックス・サンズ
2007–08 マヌ・ジノビリ* SG サンアントニオ・スパーズ
2008–09 ジェイソン・テリー SG ダラス・マーベリックス
2009–10 ジャマール・クロフォード SG アトランタ・ホークス
2010–11 ラマー・オドム PF ロサンゼルス・レイカーズ
2011–12 ジェームズ・ハーデン^ SG オクラホマシティ・サンダー
2012–13 J・R・スミス SG ニューヨーク・ニックス
2013–14 ジャマール・クロフォード (2) SG ロサンゼルス・クリッパーズ
2014–15 ルー・ウィリアムズ SG トロント・ラプターズ
2015–16 ジャマール・クロフォード (3) SG ロサンゼルス・クリッパーズ
2016–17 エリック・ゴードン^ SG ヒューストン・ロケッツ
2017–18 ルー・ウィリアムズ (2) SG ロサンゼルス・クリッパーズ
2018–19 ルー・ウィリアムズ (3) SG ロサンゼルス・クリッパーズ
2019–20 モントレズ・ハレル^ C ロサンゼルス・クリッパーズ
2020–21 ジョーダン・クラークソン^ SG ユタ・ジャズ
2021–22 タイラー・ヒーロー^ SG マイアミ・ヒート
2022–23 マルコム・ブログドン^ PG ボストン・セルティックス
2023–24 ナズ・リード^ C ミネソタ・ティンバーウルブズ

最多受賞者

# Player Times Years
1 ジャマール・クロフォード 3 2010, 2014, 2016
ルー・ウィリアムズ^ 2015, 2018, 2019
3 ケビン・マクヘイル* 2 1984, 1985
リッキー・ピアース 1987, 1990
デトレフ・シュレンプ 1991, 1992

脚註

[脚注の使い方]
  1. ^ NBA Sixth Man of the Year Award Winners

外部リンク

  • “NBA postseason awards: Sixth Man Award”. NBA.com. Turner Sports Interactive, Inc. 2008年6月2日閲覧。
  • “Sixth Man of the Year Award Winners”. basketball-reference.com. Sports Reference LLC. 2008年7月11日閲覧。
NBAシックスマン賞
1980年代
1990年代
2000年代
2010年代
2020年代
イースタン・カンファレンス   EAST 
アトランティック・ディビジョン  ATLANTIC  セントラル・ディビジョン  CENTRAL  サウスイースト・ディビジョン  SOUTHEAST 
ボストン・セルティックス  BOS  シカゴ・ブルズ  CHI  アトランタ・ホークス  ATL 
ブルックリン・ネッツ  BKN  クリーブランド・キャバリアーズ  CLE  シャーロット・ホーネッツ  CHA 
ニューヨーク・ニックス  NYK  デトロイト・ピストンズ  DET  マイアミ・ヒート  MIA 
フィラデルフィア・セブンティシクサーズ  PHI  インディアナ・ペイサーズ  IND  オーランド・マジック  ORL 
トロント・ラプターズ  TOR  ミルウォーキー・バックス  MIL  ワシントン・ウィザーズ  WAS 
ウェスタン・カンファレンス   WEST 
ノースウェスト・ディビジョン  NORTHWEST  パシフィック・ディビジョン  PACIFIC  サウスウェスト・ディビジョン  SOUTHWEST 
デンバー・ナゲッツ  DEN  ゴールデンステート・ウォリアーズ  GSW  ダラス・マーベリックス  DAL 
ミネソタ・ティンバーウルブズ  MIN  ロサンゼルス・クリッパーズ  LAC  ヒューストン・ロケッツ  HOU 
オクラホマシティ・サンダー  OKC  ロサンゼルス・レイカーズ  LAL  メンフィス・グリズリーズ  MEM 
ポートランド・トレイルブレイザーズ  POR  フェニックス・サンズ [1] ニューオーリンズ・ペリカンズ  NOP 
ユタ・ジャズ  UTA  サクラメント・キングス  SAC  サンアントニオ・スパーズ  SAS 
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