上田温泉電軌12号形電車

上田温泉電軌12号形電車(うえだおんせんでんき12ごうがたでんしゃ)は、上田交通の前身事業者のひとつ、上田温泉電軌(温電)で使用されていた電動4輪単車の電車である。

上田温泉電軌12号形

上田温泉電軌が開業翌年の1922年(大正11年)5月24日付監第1003号で認可を受け新造した車両である。

名古屋電車製作所にて12 - 15の4両が製造されたが、車体構造および外観デザインは先行して導入された1号形に準じ、側面上部が丸みを帯び、側面窓配置はo8oで、幕板屋根と幕板が一体化した意匠であった。

主に青木線で使用され、先に玉電から購入した1号形11両の廃車が始まった1932年頃から主力車両となる。しかし1938年に青木線が廃止になると、4両全車が菊池電気軌道(1942年に菊池電気鉄道と改称、1948年から熊本電気鉄道)に譲渡され形式消滅した。

菊池電気鉄道モハ11形

菊池電気軌道では最初温電時代の番号のまま使用していたが、1942年に菊池電気鉄道に社名変更された際、車番整理が行われモハ11形11 - 14となる。しかし1945年7月1日の熊本大空襲により4両とも全焼し、黒焦げの車体を残して休車。戦後復旧されることなく、1947年11月に廃車された。

上田電鉄車両
 
現有車両
別所線
 
過去の車両
別所線
(1500V昇圧後)
別所線
(750V時代)
電車
電気機関車
真田傍陽線
電車
電気機関車
丸子線
電車
気動車
電気機関車
蒸気機関車
西丸子線
青木線
熊本電気鉄道車両
現有車両
電車
過去の車両
電車

モハ1形(モハ55・56 → ホハ57・58) - コハ31・32形 - モハ1 - 8(二代目)・9 - モハ11 - 14形 - モハ11・12形(二代目) - モハ13・14形(二代目) - モハ15・16形 - ハ21・22形 - ハ25形 - モハ41(ホハ41) - モハ51 - 54 - モハ71形(動態保存車両) - モハ101形 - モハ121形 - モハ201形(初代) - モハ201形(二代目) - モハ301形 - 500形・600形 - 5000形(動態保存車両)- 200形(三代目)

電気機関車

EB1形

貨車

ヤ1形・ム1形・ナ1形

菊池電気鉄道モハ11形電車に関するカテゴリ:
  • 熊本電気鉄道の電車
  • 他社から譲り受けた鉄道車両