夏目漱石の妻

夏目漱石の妻
ジャンル テレビドラマ
原作 『漱石の思い出』(原案)
夏目鏡子(述)
松岡譲(筆録)
脚本 池端俊策(作)
岩本真耶(作)
演出 柴田岳志
榎戸崇泰
出演者 尾野真千子
長谷川博己
黒島結菜
満島真之介
竹中直人
舘ひろし
ナレーター 黒島結菜(語り)
時代設定 明治時代
製作
製作総指揮 吉永証(NHKエンタープライズ
中村高志
制作 NHK
放送
音声形式解説放送
放送国・地域日本の旗 日本
放送期間2016年9月24日 - 10月15日
放送時間土曜 21:00 - 22:13
放送枠土曜ドラマ(NHK)
放送分73分
回数4
公式サイト
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夏目漱石の妻』(なつめそうせきのつま)は、NHK総合「土曜ドラマ」枠で2016年9月24日から10月15日まで毎週土曜21時 - 22時13分に放送された日本テレビドラマである。全4回。主演は尾野真千子[1]

夏目漱石没後100年に当たる2016年に妻・夏目鏡子の『漱石の思い出』を原案として制作され[2]、『吾輩は猫である』『坊っちゃん』『こころ』などの作品の下敷きとなった夏目漱石と妻・鏡子の夫婦生活、激動の明治時代を背景に2人が夫婦として成長していく様子を、妻・鏡子の視点からユーモアを交えつつ描く[3]

平成29年度(第72回)文化庁芸術祭テレビ部門ドラマの部参加作品として、2017年10月18日から10月21日までNHK総合にて再放送された[4][5]

あらすじ

裕福な家庭で自由に育った鏡子が19歳で金之助(漱石)と見合いをし、一目惚れで結婚をしてから、金之助が英語研究のイギリス留学から帰国後、神経衰弱を患いながらも『吾輩は猫である』『坊っちゃん』などの小説を次々と発表し、重度の胃潰瘍に苦しんだ晩年までの、鏡子と金之助の物語を描く。

登場人物

主要人物

中根鏡子(なかね きょうこ) → 夏目鏡子(なつめ きょうこ)
演 - 尾野真千子
金之助の妻。
夏目金之助(漱石)(なつめ きんのすけ〈そうせき〉)
演 - 長谷川博己

夏目家

山田房子(やまだ ふさこ)
演 - 黒島結菜(幼少期:安藤美優
鏡子の従妹女学校を卒業した後、夏目家に住み込んで花嫁修業をする。
夏目筆子(なつめ ふでこ)
演 - 五戸みう(幼少期:横山芽生)
長女。
夏目恒子(なつめ つねこ)
演 - 根本真陽(幼少期:苑美)
次女。
夏目栄子(なつめ えいこ)
演 - 南郷蘭奏
三女。
夏目愛子(なつめ あいこ)
演 - 長谷川愛鈴
四女。
テル
演 - 猫背椿(1・2話)
女中
ヒサ
演 - 川俣しのぶ(2・3・4話)
女中。

中根家

中根重一(なかね しげかず)
演 - 舘ひろし
鏡子の父。貴族院書記官長 → 内務省局長を務めた。
中根カツ
演 - 唐木ちえみ(1・2話)
鏡子の母。
中根倫(なかね ひとし)
演 - 中島広稀(1・2・4話)
鏡子の弟。
中根時子(なかね ときこ)
演 - 秋月三佳(1・2・4話)
鏡子の妹。
中根梅子(なかね うめこ)
演 - 田辺桃子(1・2・4話)
鏡子の妹。
たか
演 - 角替和枝(1話)
婆や。

作家

正岡子規(まさおか しき)
演 - 加藤虎ノ介(1・2話)
俳人。
高浜虚子(たかはま きょし)
演 - 須田邦裕(2・4話)
俳人。
大塚楠緒子(おおつか くすおこ)
演 - 壇蜜(4話)
小説家。

漱石門下生

小宮豊隆(こみや とよたか)
演 - 柄本時生(3・4話)
鈴木三重吉(すずき みえきち)
演 - 黒木真二(3・4話)
野間真綱(のま まさつな)
演 - 永井慎一(3・4話)
野村伝四(のむら でんし)
演 - 前田駿輔(3・4話)
野上豊一郎(のがみ とよいちろう)
演 - 東将司(3・4話)
松根東洋城(まつね とうようじょう)
演 - 西地修哉(4話)
寺田寅彦(てらだ とらひこ)
演 - 菊地真之(4話)

医師

呉秀三(くれ しゅうぞう)
演 - 国広富之(2話)
帝大医学部教授
尼子四郎(あまこ しろう)
演 - 田中要次(2話)
夏目家主治医
杉本東造
演 - 田中隆三(4話)
長与胃腸病院副院長。金之助の主治医。
森成麒造
演 - 宮平安春(4話)
野田洪哉
演 - 外谷勝由(4話)

東京朝日新聞

池辺三山(いけべ さんざん)
演 - 赤星昇一郎(3話)
東京朝日新聞主筆
坂元三郎(さかもと さぶろう)
演 - 有山尚宏(4話)

その他

荒井伴男(あらい ともお)
演 - 満島真之介(3・4話)
足尾銅山元坑夫。小説『坑夫』の題材を金之助に提供する。
長谷川貞一郎
演 - 野間口徹(1話)
熊本第五高等学校教授。
俣野義郎
演 - 松尾諭(1話)
書生
正岡律(まさおか りつ)
演 - 大後寿々花(1・2話)
子規の妹。
秦茂子
演 - 梅沢昌代(2・4話)
按摩師。
榎本好次
演 - 梶原善(3話)
代言人
書店の客[6]
演 - 九十九一(3話)
警官[6]
演 - あべかつのり(3話)
熊本第五高等学校教授[7]
演 - 服部桂吾(1話)
夏目直克
演 - 本田博太郎(3話)
金之助の実父。
夏目直矩
演 - 津田寛治(3話)
金之助の実兄。
塩原昌之助(しおばら まさのすけ)
演 - 竹中直人(3話)
金之助の養父。

スタッフ

放送日程

各回 放送日 サブタイトル 演出
第1回 09月24日 夢見る夫婦 池端俊策 柴田岳志
第2回 10月01日 吾輩は猫である
第3回 10月08日 やっかいな客 池端俊策、岩本真耶 榎戸崇泰
最終回 10月15日 たたかう夫婦 池端俊策 柴田岳志

受賞歴

関連商品

CD

  • 清水靖晃 『NHK土曜ドラマ 夏目漱石の妻 オリジナル・サウンドトラック』(2016年11月23日、スザクミュージック、NGCS-1069)

DVD

  • 夏目漱石の妻(2017年11月24日発売予定、NHKエンタープライズ、NSDS-22776)

スピンオフドラマ

漱石先生を待ちながら

本編の番宣を兼ねたミニドラマ。漱石を慕う門下生たちが毎週木曜日に集まり開催する「木曜会」での、漱石の帰りを待ちながらのやりとりを通して、漱石の意外な素顔を浮き彫りにする。

出演:スピードワゴン井戸田潤小沢一敬)、柳原聖(カルマライン)
ナレーション:黒島結菜
放送日程:2016年9 - 10月(2分)[13]、NHK総合
  • 第1話:先生と悪妻(初回放送:9月9日 0時10分 - 0時12分)
  • 第2話:先生と猫(初回放送:9月27日 0時5分 - 0時7分)
  • 第3話:先生と髭(ひげ)(初回放送:10月2日 3時6分 - 3時8分)
  • 第4話:先生と食(初回放送:10月11日 0時7分 - 0時9分)

脚注

[脚注の使い方]
  1. ^ “尾野真千子「夏目漱石の妻」で長谷川博己と夫婦役”. 日刊スポーツ (2016年9月7日). 2016年10月31日閲覧。
  2. ^ “【夏目漱石の妻】長谷川博己「尾野さんはうらやましいぐらい自由」尾野真千子「好きな人だと顔が近くても苦にならない(笑)」”. エンタメOVO. 共同通信社 (2016年9月23日). 2016年10月31日閲覧。
  3. ^ “尾野真千子×長谷川博己『夏目漱石の妻』制作開始!”. NHKドラマ. 日本放送協会 (2016年3月30日). 2017年10月2日閲覧。
  4. ^ “再放送情報「夏目漱石の妻」”. NHKドラマ. 日本放送協会 (2017年9月28日). 2017年10月2日閲覧。
  5. ^ “平成29年度 文化庁芸術祭 参加作品決定!”. NHKドラマ. NHK (2017年10月4日). 2017年10月8日閲覧。
  6. ^ a b クレジットタイトルより。
  7. ^ “服部桂吾出演作品”. BIOGRAPH. 服部桂吾OFFICIAL WEB SITE. 2017年1月21日時点のオリジナルよりアーカイブ。2017年1月21日閲覧。
  8. ^ 『2016年10月度 月間賞』(プレスリリース)放送批評懇談会、2016年11月24日。 オリジナルの2016年11月25日時点におけるアーカイブ。https://archive.is/Dy9IJ 
  9. ^ “『第25回橋田賞』“逃げ恥”新垣結衣、“とと姉”高畑充希ら受賞者発表”. ORICON STYLE (2017年4月1日). 2017年4月4日閲覧。
  10. ^ “放送人グランプリに池端俊策”. 毎日新聞 (2017年5月18日). 2017年5月20日閲覧。
  11. ^ “第43回放送文化基金賞 受賞一覧・記者発表(受賞のことば)”. 放送文化基金賞. 公益財団法人放送文化基金. 2017年10月2日閲覧。
  12. ^ “平成29年度(第72回)文化庁芸術祭賞受賞一覧(参加公演)” (PDF). 平成29年度(第72回)文化庁芸術祭. 文化庁. 2017年12月28日閲覧。
  13. ^ 本編の放送期間中に何度か再放送がある。[1]

外部リンク

NHK総合 土曜ドラマ
前番組 番組名 次番組
トットてれび
(2016年4月30日 - 6月18日)
夏目漱石の妻
(2016年9月24日 - 10月15日)
スニッファー 嗅覚捜査官
(2016年10月22日 - 12月3日)
NHK総合 土曜21時台
NHKスペシャル
自動運転革命
(土曜21:00 - 21:50)
パラリンピックタイム
夏目漱石の妻
(土曜21:00 - 22:13)
NHKスペシャル
マネー・ワールド
(土曜21:00 - 21:50)
スニッファー 嗅覚捜査官
土曜ドラマ
※ 特記がない限りは21時放送、「*」…20時放送。「★」…22時放送。
 
第1次(1975年 - 1984年)
1975年 - 1979年

遠い接近 - 中央流沙 - 愛の断層 - 事故 - この町の人 - 愛染かつら - 生ける人形 - 浪華悲歌 - 限りなき前進 - 男たちの旅路(第1部) - 花に棲む - 寺島町奇譚 - 紅い花 - 閃光の遺産 - 高層の死角 - 轢き逃げ - 暗い落日 - 男たちの旅路(第2部) - 堂々たる打算 - およね平吉時穴道行 - 終りなき負債 - もしも・あの時 - 棲息分布 - 最後の自画像 - 依頼人 - たずね人 - 男たちの旅路(第3部) - 虹の花 - 優しい時代 - 兄とその妹 - 出来ごころ - 人情紙風船 - 十字路 第一部 - 天城越え - 虚飾の花園 - 一年半待て - 火の記憶 - 十字路 第二部 - 阿修羅のごとく - 死にたがる子 - 血痕追跡 - 四角な船 - 失楽園'79 - 大阪親不孝通り - 大阪発-あした - 男たちの旅路(第4部) - 素直な戦士たち

1980年 - 1984年

阿修羅のごとく パート2 - 離婚 - 天才画の女 - 空白の900分―国鉄総裁怪死事件― - 暁は寒かった―誰かが母を殺した日― - さらばきらめきの日々 - 魂の夏 - 蛇蝎のごとく - わが青春のブルース - 踊る - 君はまだ歌っているか - タクシー・サンバ - 価格破壊 - けものみち - 大阪ドン・キホーテ - 横浜物語 - 遠雷と怒涛と - 噂になった女たち - 私の父の反乱 - 希望 - 翔べ!南十字星号 - 追跡 - 白き抗争 - 欲望 - 日だまり - 波の塔 - 話すことはない - 華族の女 - わたしの名は女です - 青春スクランブル

 
第2次(1988年 - 1998年)
1988年 - 1989年

結婚する手続き - カイワレ族の戦い - 十九歳 - ときめき宣言 - 翔べひよっ子 - 夕陽をあびて - 兄弟 〜あにおとうと〜

1990年 - 1994年

別の愛 - 家族の値段 - 恋愛模様 - 理想の男性 - 新十津川物語 明治編 - チロルの挽歌 - - 新十津川物語 大正編 - 新・王将 - オバサンなんて呼ばないで! - 恐怖の航海 - 潮風のサラ - 春むかし - 新十津川物語 昭和編 - 愛を忘れないで - 流れてやまず - 地球をダメにする50のかんたんな方法 - パパ嘘だと言って - 推定有罪 - とおせんぼ通り - 欅の家 - 大草原に還る日 - 私が愛したウルトラセブン - 消えた金塊ブリンクス・マット強奪事件 - パパとアリスの奮戦記 - ミス・ローズ・ホワイトの秘密 - 春の一族 - 系列(パート1) - オバサン、咲いた! - 三十三年目の台風 - がんばらんば 〜平成の島原大変〜 - 勇士たちの帰郷 - 街角 - エトロフ遥かなり - 愛が聞こえます - 聞こえるかい心の歌が - 五右衛門 - 銀行 男たちのサバイバル - 否認 - 幸福の条件 - 米田家の行方 - 北山一平 アイラブ人生 - 黄昏の甘い恋歌ときめき御用達・おぼっちゃまは元気印! - 系列(パート2) - 秋の一族 - 和菓子の味 - 妻よ

1995年 - 1998年

もうひとつの家族 - ゼロの焦点 - 放送記者物語 - 涙たたえて微笑せよ-明治の息子・島田清次郎 - 鏡の調書天使が街にやってきた - 家族旅行 - 天上の青 - 遠い国からの殺人者 - 八月の叫び - 刑事 蛇に横切られる - 新宿鮫 〜無間人形〜 - メナムは眠らず - されど、わが愛 - 天空に夢輝き 〜手塚治虫の夏休み〜 - やらまいか! - 夏の一族 - ストックホルムの密使 - 百年の男鯉のように百年生きろ - 一日三回食後に服用・よひんびん物語 - 大地の子 - 最後の弾丸 - 官僚たちの夏 - ランタナの花の咲く頃に - 水辺の男 - ぜいたくな家族 - 照柿 - 病院 - ちいさな大冒険 - 我等の放課後 - 秋の選択 - 憲法はまだか - 女にも七人の敵 - 新宿鮫 〜屍蘭〜 - おごるな上司! - うどんとビデオ - いのちの事件簿 〜福祉の最前線でケースワーカーは今〜 - 風のねがい - もうひとつの心臓 - 女たちの帝国 - 唄を忘れたカナリヤは… - 生前予約〜現代葬儀事情 - スズキさんの休息と遍歴 - 熱の島で〜ヒートアイランド東京 - 極楽遊園地 - 流通戦争 - 新宿鮫 〜毒猿〜 - 黄昏流星群〜恋をもう一度 - 風になれ鳥になれ - ラスト・イニング

 
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2022年
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神様の女房 - 使命と魂のリミット - 蝶々さん〜最後の武士の娘〜 - 真珠湾からの帰還

2012年
2013年

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2017年
2018年

炎上弁護人

2019年

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