昭和新纂国訳大蔵経

昭和新纂国訳大蔵経(しょうわしんさんこくやくだいぞうきょう)は、大乗仏教の漢訳大蔵経を日本語訳した大蔵経一切経)の1つ[1]。漢訳仏典の中から、日本の各宗派と関連が深い主要な仏典を選んで編纂・日本語訳している。初版は東方書院によって1930年から1939年に刊行された。この版は2016年現在、大部分が国立国会図書館デジタルコレクションで公開されている。

現在は大法輪閣がオンデマンド版の販売をしている[2]

構成

経典部が12巻、論律部が12巻、宗典部が22巻、解説部が2巻の、全48巻から成る[2]

  • 論律部 --- 全12巻
    • 第1巻 - 倶舎論 第一
    • 第2巻 - 倶舎論 第二・入阿毘達磨論・異部宗輪論
    • 第3巻 - 大智度論 第一
    • 第4巻 - 大智度論 第二
    • 第5巻 - 大智度論 第三
    • 第6巻 - 大智度論 第四
    • 第7巻 - 大智度論 第五
    • 第8巻 - 大智度論 第六・中論百論十二門論
    • 第9巻 - 成唯識論大乗起信論・ほか三書
    • 第10巻 - 四分律 第一
    • 第11巻 - 四分律 第二
    • 第12巻 - 四分律 第三
  • 宗典部 --- 全22巻
    • 第1巻 - 天台宗聖典
    • 第2巻 - 真言宗聖典
    • 第3巻 - 浄土宗聖典
    • 第4巻 - 真宗聖典
    • 第5巻 - 曹洞宗聖典
    • 第6巻 - 臨済宗聖典
    • 第7巻 - 日蓮宗聖典
    • 第8巻 - 華厳宗法相宗律宗融通念仏宗時宗聖典
    • 第9巻 - 日本支那浄土門聖典
    • 第10巻 - 日本支那聖道門聖典
    • 第11巻 - 法華玄義
    • 第12巻 - 法華文句
    • 第13巻 - 摩訶止観
    • 第14巻 - 華厳経探玄記 第一
    • 第15巻 - 華厳経探玄記 第二
    • 第16巻 - 華厳経探玄記 第三
    • 第17巻 - 華厳五教章・十住心論・三論玄義
    • 第18巻 - 法苑義林章
    • 第19巻 - 大乗義章 第一
    • 第20巻 - 大乗義章 第二
    • 第21巻 - 大乗義章 第三
    • 第22巻 - 信心銘義解・六祖法宝壇経・伝心法要・宏智頌古・人天眼目・博山警語・天台菩薩戒疏
  • 解説部 --- 全2巻

脚注・出典

  1. ^ 国訳一切経とは - 世界大百科事典/コトバンク
  2. ^ a b オンデマンド版昭和新纂国訳大蔵経 - 大法輪閣

関連項目

外部リンク

  • 『国訳大蔵経 : 昭和新纂. 経典部 第2巻』 - 国立国会図書館デジタルコレクション
パーリ語仏典
(前4世紀 - 前1世紀)
律蔵
経蔵 長部〜増支部(阿含経)

サーマンニャパラ経(沙門果経), マハーパリニッバーナ経(大般涅槃経)など

経蔵 小部
論蔵

各種の論

大衆部(前3世紀)
説一切有部(前2世紀)

十誦律 · 中阿含経 · 雑阿含経 · 六足論 · 発智論(前1世紀)・婆沙論(2世紀)・倶舎論(4世紀)・順正理論(5世紀) (根本説一切有部 根本説一切有部律

化地部
法蔵部
経量部(3世紀)

成実論(4世紀)

分別説部南伝仏教

清浄道論(5世紀)・アビダンマッタサンガハ(11世紀)

大乗仏教・初期

般若経[>理趣経](前1世紀-1世紀)[>般若心経]

維摩経(1世紀)

法華経[>観音経](1世紀) --- 「法華三部経

華厳経[>十地経](2世紀)

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