ニクムビラー

ニクムビラー: निकुम्भिला, Nikumbhilā)は、インド叙事詩ラーマーヤナ』に登場する羅刹女(ラークシャシー)。ランカー島の守護女神とされる[1]

かつてニクムビラーはブラフマー神から「汝が猿の手に敗北するとき、ランカー島に災厄が訪れる」と予言されていた。後にハヌマーンが海を越えてランカー島に忍び込んだときニクムビラーはランカーの城門の前にいて、やって来てハヌマーンに何者であるかを問いただした。しかしハヌマーンが正体を明かそうとせず、執拗にランカーの都を見たがった。このためニクムビラーは怒ってハヌマーンを打ったが、逆に殴り返されて倒された。ニクムビラーはブラフマー神の予言の成就する時が来たことを悟り、ハヌマーンに城門を越えることを許したという[2]

脚注

  1. ^ 『インド神話伝説辞典』p.248。
  2. ^ 阿部知二訳、p.251-252。

参考文献

登場人物
イクシュヴァーク王家
ヴァナラ
ラークシャサ
鳥族
その他の登場人物
地名
挿話
派生文学
  • ラグ・ヴァンシャカーリダーサ作)
  • ラーヴァナヴァダ(ラーヴァナの殺戮, バッティ作)
  • マハーヴィーラチャリタ(大武勇の行状, バヴァブーティ作)
  • ウッタララーマチャリタ(ラーマ王の後日物語, バヴァブーティ作)
  • バーララーマーヤナ( ラージャシェーカラ作)
  • ラームチャリトマーナス(トゥルシーダース作)
  • ラーマキエン
  • 宝物集
関連項目
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